チケットの不正売買を防ぐため、デジタルチケットと顔認証システムを初導入したことがネットニュースにもなった、嵐のアリーナツアー「ARASHI“Japonism Show”in ARENA」が、8月10日の横浜アリーナ公演で幕を閉じた。
今回のアリーナツアーはドーム公演に比べてキャパが狭いことから、申し込みは1人につき2人まで、同行者も嵐ファンクラブ会員以外はNGという厳しい条件。しかもデジタルチケットの到着は開演3日前、席番号がわかるのも前日で、当日の入場は顔認証システムで応募した際の顔画像と一人一人チェックするといった徹底的な“転売対策”ぶりも話題となっていた。
果たして現場に混乱はなかったのだろうか。会場にいたファンはこう話す。
「チケットが怪しいと判断された場合には、運転免許証かパスポート、顔つきの身分証明を提示しないといけません。それらがない場合は、保険証と住民票の2点が必要という徹底ぶり。おかげでダフ屋は皆無で純粋なファンだけが入場することができていました。ファンの間では概ね好評。『今後もずっとこのシステムを導入してもらいたい』という声も多かったようです」(エンタメ誌ライター)
今ステージでの一番の目玉は、ペンライトを使った会場一体型の演出。このペンライトは各席にあるシールを読み込むことで曲と連動して光るようにプログラミングされており、一斉に消えたり点いたり、ウェーブになったりととても綺麗。おかげで客席の参加意識も高まり、よりいっそう盛り上がるという。
そんななか、6年ぶりにチケットが当たったというある女性ファンは嵐ファンの“高齢化”を指摘する。
「会場は30代から40代がメインで、もっと上の世代の人たちもかなりいました。いまや嵐は“国民的アイドル”に成長し手の届かない存在になってしまったため、10代~20代の若年層はHey! Say! JUMPやSexy Zoneに流れていったと聞きます」
先日解散が決まったSMAPもまた、同じく“若者離れ”に悩まされていたと言われているが、昨今囁かれる“嵐人気の陰り”も、案外こんなところに原因があるのかもしれない。