女優・奈緒が主演する水曜ドラマ「ファーストペンギン!」(日本テレビ系)の最終話が12月7日に放送され、奈緒演じる和佳が“ブチ切れ演技”を披露。その演技に、称賛の声が寄せられている。
このドラマは、奈緒演じるシングルマザーの岩崎和佳が縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込み、漁船団「さんし船団丸」の社長・片岡洋(堤真一)と出会い古い常識や慣習を打ち破り、死にかけた浜を再生させる実話に基づいたサクセスストーリーだ。
浜全体を外国資本に売り渡してしまい、絶体絶命のピンチに陥る和佳。「さんし船団丸」に資金提供を行った食品会社と話をつけるも、汐ヶ崎に地盤を持つ元議員の辰海(泉谷しげる)から「お魚ボックスをやめろ」と迫られ、和佳は自身が水産業界から身を引くことでお魚ボックスを残してもらえる約束を取り付ける。
「和佳が『さんし船団丸』を去ることを知り、お魚ボックスをやめると言い張る片岡たちに『この先にはいつか絶対にすごい未来が待ってるから。すごい景色があるはずだから。それを見せてよ』と訴える“ブチ切れ演技”は、女優・奈緒の真骨頂です。今作では奈緒の怒りの演技が注目されましたが、和佳が見せる憂いを含む目の演技こそが、このドラマの隠し味。もし和佳役が奈緒でなかったら、今作は単なるコメディタッチのサクセスストーリーで終わっていたかもしれません」(テレビ誌ライター)
奈緒のクランクアップには、堤真一、梶原善を始め「さんし船団丸」の面々がサプライズで登場。花束やプレゼントが手渡されると、奈緒が感極まって号泣するひと幕もあった。
GP帯の連ドラ初主演となった奈緒は、「座長として頼りない部分もあったと思いますが、共演者の先輩方が支えてくださって見たことのない景色を見ることができました」とコメントしたが、SNSなどを通して大きな反響を呼んだだけに、スペシャルなどでの復活を期待したい。
(窪田史朗)