マツコ・デラックス、若者の“タイパ”に違和感も世間は賛否で真っ二つ!

 タレントのマツコ・デラックスが12月6日、レギュラー番組「マツコの知らない世界」(TBS系)に出演。若者の間で浸透している“タイパ”について物申した。

 この日の放送は「映画音楽の世界」がテーマ。映像と音楽の相乗効果で観客を魅了する映画音楽の魅力について愛好家たちは力説しつつも、「今どきの若者はタイパ(タイム・パフォーマンス)って言って、2倍速とかで映画を観るんですよ」と語ると、マツコも「もっと言うと、音楽とかも飛ばして聴くからね。ちょっと、意味がわからないんだけど」と同調。愛好家も改めて「2倍速なんかで見たら映画音楽のよさなんて全くわからない」と嘆いていた。

 ネット上では、《面白くない作品を2倍速で見るくらいなら、ハナから見ない、聴かないほうが時間の無駄にはならないと思う》《タイム・パフォーマンスがいいように見えて、その音楽や演技の価値を何も理解できていないことになるため、倍速で聴いた、観た時間は丸々無駄ということになり、逆にタイム・パフォーマンスが悪くなる》などマツコの意見に賛成の声が続出。

 しかし、《サラッと観て満足する人もいると思います。知った風になるにしても、それはそれでいいんじゃないでしょうか》《タイパではなく倍速のほうが見やすいです》《興味ないものはスキップし、とりあえず内容だけ知りたいものは倍速、いいものを見つければ通常速で視聴するのでは》などタイパ肯定論も多く見られた。

「タイム・パフォーマンスの影響というわけではありませんが、映画やドラマのテンポや展開は、概ね少しずつ早くなっているようです。ひと昔前の映画やドラマを観ると、セリフが少なく、展開がゆっくりに感じられる作品が多い。理由としては“起承転結”のような王道の構成が飽きられ、スピード感のある構成パターンが増えたこと。動画配信サービスなどで観られる機会が増えたため、テンポが悪く、つまらないと客は視聴をすぐ止めることができることなどが挙げられます。そのため、近年は観客を飽きさせないように計算されたスピーディな展開や興味を引くどんでん返しのような構成に主眼を置く作品が増えました。“タイパ”に代表される倍速視聴はさらにスピード感が求められた結果かもしれません」(芸能記者)

 賛否はあるだろうが、“タイパ”もまた時代の流れと言えるかもしれない。

(柏原廉)

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