二宮和也主演の映画「ラーゲリより愛を込めて」が12月9日に公開され、すでに興行収入20億円突破を狙える大ヒットスタートを記録。中でも、松坂桃李の迫真の演技が大きな話題となっている。
今作はノンフィクション作家・辺見じゅん氏による原作の実写化。第二次世界大戦後、60万人を超える日本人が不当に抑留され捕虜になったシベリアの強制収容所(ラーゲリ)を舞台に、生きることへの希望を捨てなかった山本幡男(二宮)の半生を描く感動巨編。
松坂演じる松田研三は、戦場で友人を亡くし恐怖で足がすくみ逃げたしたことから、自ら「卑怯者」と思い悩み心の傷を抱えながらラーゲリで生活を送る捕虜という役どころ。松田の幽鬼漂うような風貌は、捕虜の中でも群を抜き、その役作りには驚きの声が寄せられている。
「二宮は、9月2日の情報番組『THE TIME,』(TBS系)に出演した際、この作品で山本役を演じるために53キロ台まで減量して撮影に臨んだことを明かしています。しかし、それは松坂がやせすぎていたせいで、監督から『なんかバランスおかしくなっちゃうんだよ』と言われてしまったんだとか」(女性誌記者)
しかし、松坂が“やせすぎ”だったのには理由がある。
「『ラーゲリ』の撮影前に、松坂は今年5月に公開された映画『流浪の月』の撮影に臨んでいました。この作品は女児誘拐事件の被害者(広瀬すず)と逮捕された加害者(松坂)が15年ぶりに偶然再会してしまうことから始まる物語。『この役にこれまでの俳優人生をすべてぶつけた』と話す松坂は、撮影現場に寝泊まりして主人公と生活スタイルを似せるために8キロの減量に成功。本人も『自分史上もっとも難しい役』に挑戦していました。本作も過酷な収容所で暮らす捕虜の役なので、松坂はそのまま『ラーゲリ』の撮影に臨んだようです。ところがその当時、松坂は戸田恵梨香と結婚したばかり。あまりの激やせぶりに“不仲説”まで飛び出しました」(映画誌ライター)
松坂の迫真の演技、要チェックだ。
(窪田史朗)