「心を動かされ、涙を流すだけで、ストレス解消効果が1週間続く」と言われるほど心身のデトックス効果があるという“涙”。近年は“涙活”なる言葉もある。
では、2022年秋ドラマで、涙活できた作品は何だろうか。
まずは、川口春奈主演の「silent」(フジテレビ系)。高校時代、恋人同士だった青羽紬(川口)と佐倉想(目黒蓮・Snow Man)は、卒業後もその関係が続くと思っていたが、佐倉から突然別れを告げられる。その後、音信不通になった佐倉と8年後にばったりと出会った青羽。その時、佐倉は聴覚を失っていた。
視聴者は「久しぶりにドラマで泣いた!」「いろんなこと思い出して、わんわん泣ける」「泣きすぎて呼吸困難」など、切ないラブストーリーに毎回、涙したようだ。
恋愛ではない展開で“涙活”できたのは、吉沢亮主演の「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ系)だろう。
重い病気を患った子供のための集中治療室で働く、新米ドクターの志子田武四郎(吉沢)の成長物語。患者の子供たちとのやり取りも泣けたが、何といっても武四郎とその母・南(大竹しのぶ)とのシーンは圧巻だった。
「膵臓がんから骨転移し、余命宣告をされた南は治療を拒み、武四郎と過ごした自宅でいつも通り過ごして死にたいというのです。武四郎と南のこのやり取りのシーンに、ネット上では『母のことが心配でたまらない一人息子の武四郎、吉沢の演技にも心がきゅっとなる』『“愛してる”“大好きだよ”と言い合うところで大号泣』など、感動の声が多数書き込まれました」(芸能ライター)
今期、フジテレビは視聴者の涙活に大きく貢献したようだ。