若い女性を中心に人気のあるアパレルブランド「アースミュージック&エコロジー」のブランドキャラクターを10年3月から務めている女優の宮崎あおい。CMでは宮崎がTHE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」をアカペラで歌ったり、フィンランド語を話したりするなどの試みが注目を集めてきた。そして8月31日からの新CMでは、俳優の生瀬勝久が宮崎の父親役で登場しており、この父親の“設定”が話題になっている。
CMでは動物園で待ち合わせをした宮崎と生瀬が、ともに黒いブルゾンを着て落ち合い、生瀬が「ペアルックみたいだな」と言うと、宮崎は着ていたブルゾンを裏返して着てベージュに変更する。それを見ていた生瀬が「便利だな」と感想を述べると、宮崎は「うん、便利」と答えながら「行こっ」と歩き出すといったコミカルなストーリー仕立てになっているのだが──。「どこにでもある普通の“ぎこちない父娘の関係”を描いたつもりなんですが、視聴者からは『娘と妻を捨てて夜逃げした父親が娘に金の無心をしに来た設定?』『父親は前科者で刑期を終えてやっと娘に会いに来たところでは?』といった“特殊な父娘設定に見える”という意見が多数あって驚いています」(広告代理店関係者)
特殊な設定に見えるのは、個性的な生瀬のキャラクターのせいなのか、それとも宮崎と生瀬の2人が共演したことで起きた化学反応なのか。どちらにせよ想像力が刺激されるCMだ。