便秘の予防・改善、免疫力や代謝を高めるために、腸内環境を整えるサポート成分が豊富な食物繊維を積極的に摂り入れることは理にかなっていますが、せっかくの努力が水の泡になったり逆効果になったりすることがよくあります。実は、これを防ぐには“摂り過ぎない”ことも大切なんです。
■食物繊維も摂り過ぎれば逆効果に
野菜や果物、海藻類などに豊富に含まれる食物繊維は、お腹の調子を整えて便秘の予防・改善、代謝や免疫力のアップなどに役立つことが知られています。でも、摂り過ぎれば消化器官に負担をかけて不調を起こす原因にもなります。便秘予防・改善のために摂取しているつもりが便秘を長引かせてしまったり、下痢を引き起こしたりすることも。
「体によいから」と、食物繊維が豊富な食材ばかりを食べて他の栄養素を欠いたり、食品からだけでなくサプリメントなどからも頻繁に摂ったりすると、過剰摂取を起こす可能性があるため注意が必要です。バランスのよい栄養摂取の中で食物繊維が豊富な食材も取り入れていくことを心がけましょう。
■健康効果を得るためには塩梅のよい腸活を
摂り過ぎを防いで上手に食物繊維の健康効果を得るには、なるべくサプリメントに頼らずに食品から摂ることをオススメします。サプリメントを活用する際は、日々の食生活をしっかり見直して必要量にとどめましょう。
体によい影響をもたらしてくれる栄養素も、その取り入れ方によっては効果が変わってしまいます。そして、食物繊維ばかりに頼らず、さまざまな栄養素を豊富な食材から摂取することも大切です。これらのことに注意しながら、効率よく体内を活性化させてくださいね。
(Nao Kiyota)