あなたは、普段から「空腹」を感じて食事を取っていますか? それとも、朝食・昼食・夕食など「時間」がきたら食べるようにしていますか?
実は、同じ量の食事でも、満腹時に食べるのと空腹時に食べるのとでは、体内の働きに大きな差が生まれるんです。意識的に空腹時間を作ることで、次のようなメリットがありますよ。
■デトックスが活発になる
空腹時は、胃腸をゆっくり休ませる貴重な時間です。消化・吸収に多くのエネルギーを消費しないため、排出力が高めやすくなります。老廃物をスッキリ排出して体内の働きを活性化させるとともに、次の食事に向けて胃腸の調子を整えることができ、効率のよいエネルギー摂取と代謝アップにつながります。
■食べ過ぎを防ぐことができる
必ず空腹を感じてから食事を取るようにすると、お腹が空いていないのになんとなく食べてしまうのを防ぎ、日々の食事を必要量にとどめやすくなります。お腹が空いたときはエネルギーが枯渇しているサインですから、そうでないときの食事は体が求めているものではないと体感でき、自分の体の状況に合わせた食事のタイミングや量に整えやすくなります。
■体脂肪の燃焼を促せる
空腹時は食事から取り入れたエネルギーが枯渇している状態ですから、このタイミングで運動すると、体脂肪として蓄積されているエネルギーを消費しやすくなります。ただし、ここで体脂肪を燃焼させても運動後に食べ過ぎてしまえば意味がなくなってしまいますから、空腹感が強くなり過ぎないタイミングで、無理ない強度の運動を取り入れることが大切です。
空腹や満腹などのサインに敏感になって食事のタイミングや量をコントロールできるようになると、食べ過ぎによるトラブルや胃腸の疲弊を防ぎやすくなります。「空腹はよくない」というイメージを払拭して、体のサインを感じ取ってみるところから始めると、自分にとってちょうどよいバランスをみつけやすくなりますよ。ぜひ、トライしてみてくださいね。
(Nao Kiyota)