3月8日、参院本会議は欠席したNHK党のガーシー議員について、尾辻秀久参院議長がさらなる処分を検討するため懲罰委員会に付託することを宣言。ガーシー議員の「除名」がいよいよ濃厚になった。
この日、尾辻参院議長は「議長は、去る2月22日の院議に基づき、ガーシー君に対し、懲罰委員会起草の陳謝文を朗読し、公開議場において、陳謝の意を表することを命ずるところでありますが、ガーシー君の出席が得られません。ガーシー君は院議に従いませんから、議長はこれを院内の秩序を乱すものと認め、議員ガーシー君、懲罰事犯の件を懲罰委員会に付託いたします」と宣言。本来ならガーシー議員は8日の本会議で「議場での陳謝」を行うはずだったが、欠席。一部報道では来週にもガーシー議員に対して、国会議員の資格を失う「除名」の処分が科せられる見通しだという。
一方、ガーシー議員は同日インスタグラムを更新。先日、トルコ南部で発生した大地震の被災地を訪問する様子を公開した。さらに投稿した動画の中では〈この国きてわかったことは 無駄な時間なんか1秒もない いまはその時間をトルコにつかう それで1人でも笑顔なるなら 誹謗中傷や非難も 頭はいらんわ笑笑〉などと字幕を入れて、意に介さない様子を見せた。
ネット上では、「歴代の国会議員を見てもここまで酷い国会議員はいなかった」「これだけ不誠実さを国民にさらけ出した人物もいないのでは」「除名でもいいけど、その間に支払いされていた、議員報酬は、返還してもらわないと」など批判が止まらない。
「ガーシー議員は『議場での陳謝』について、当初は『帰国すれば不当逮捕される』と拒否したかと思えば、一転して『応じる』と回答。ところがさらに『帰国するかどうかわからない』『震災被害にあったトルコに立ち寄って、その状況次第で帰国するかどうか決める』と曖昧な態度を取るようになり、最終的に『帰国しない』と明言。これまで支給された1800万円にも及ぶ歳費については受け取らずNHK党に預けるとし、インスタグラムでも陳謝動画を公開しましたが、国会事務局からは、その動画の受け取りを拒否されています。これら一連の行動についてネット上では、『どうせ帰国する気ない』『トルコ訪問とか歳費返上とか今さら善人顔でパフォーマンス』など絶えず厳しい声が上がっていました。芸能人のスキャンダル暴露で登場した頃は令和のダークヒーローともてはやされましたが、もはや世間に味方はほぼ皆無と言えそうです」(週刊誌記者)
除名は不可避と言えそうだ。
(柏原廉)