そのアイドル、誰なの!? そんな疑問が噴出していたようだ。
再放送されているNHK連続テレビ小説「あまちゃん」では、4月21日放送の17回にて、足立ヒロシ(小池徹平)が北三陸市の観光協会で働き始めることに。東京で就職するも2カ月で逃げ帰ってきたヘタレだが、パソコンを扱えるとのことで、まずは観光協会の公式ホームページを作ることになった。
カタカタとパソコンを操作していたヒロシは、あっという間にホームページを完成。まだ工事中の箇所も多々あるもの、いかにも2008年当時といった雰囲気の出来栄えには視聴者から<昔はこんな感じだった>と15年前を懐かしむ声があがっていたようだ。
その場面ではほかにも、視聴者の目を惹くアイテムが。観光協会の栗原さん(安藤玉恵)が手にしていたうちわだ。片面にはイケメン男性の顔写真に「PANTHER」(パンサー)との名前が添えられており、反対側には「無限男子」とのロゴが入っていたのである。
「そのうちわに対して『無限男子 PANTHERって誰!?』との疑問が続出。パンサーの髪型がヒロシに似ていることもあり、実はヒロシがアイドルをやっているのでは?と怪しむ人もいたようです。多くの視聴者がそんな疑問を抱くのは、この『あまちゃん』が10年のスパンを経た再放送だったからでしょうね」(芸能ライター)
というのも2013年の放送当時、「無限男子」はれっきとしたアイドルグループとして存在しており、その存在を認知している視聴者も決して少なくなかったのである。
その「無限男子」は、NHKが2010年~2012年に放送していたバラエティドラマの「祝女」から生まれたグループ。当初はドラマに登場する架空のグループだったが、2011年2月には作中で流れていた楽曲「Infinity Love / 恋愛年齢∞無限大」にてCDデビューを果たし、それに先立つ1月末にはラゾーナ川崎に約1000人を動員してのイベントも開催していたのである。
「彼らは『MUSIC JAPAN』(NHK)や『スッキリ』(日本テレビ系)に加え、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)にもゲスト出演。当時はかなりの知名度を誇っていました。メンバーはパンサー(コン・テユ)、ドラゴン(イ・テガン)、ポセイドン(太田基裕)の3人で、太田以外は韓国人俳優を起用した『韓流アイドルユニット』という体でした」(前出・芸能ライター)
パンサーを演じるコン・テユは、2010年の「仮面ライダーW」(テレビ朝日系)で悪役の加頭順を演じていたほか、「ミュージカル・テニスの王子様」にも出演していた俳優。「あまちゃん」の放送当時には自身の公式ツイッターで、パンサーのうちわについて触れていたこともある。
今回の再放送に関してはまだツイッター等で言及していないものの、無限男子をリアルタイムで観ていたファンはパンサーの登場を喜んでいるようだ。どうやら「あまちゃん」は今後も、こういった“10年前ならではのネタ”で視聴者を驚かせてくれることだろう。