その場面に「意外だ!」と驚いた視聴者も少なくなかったようだ。
5月16日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第38回では、かつてアイドルを目指していた春子(小泉今日子)が、娘のアキ(能年玲奈)に当時の思い出を語ることに。
春子はオーディション用に写真館で撮影した、高校生当時(有村架純)の写真をアキに見せていた。白の肩出しワンピースに聖子ちゃんカットでほほ笑む姿には、視聴者から<めちゃくちゃ可愛い!><もはやスター>といった声も飛んでいたようだ。
「本作では自身も大人気アイドルだった小泉今日子が、自分と同じ昭和41年生まれの母親役を務めています。娘役の能年、そして若かりしころの春子を演じる有村ともども、まさに美の共演となっており、視聴者の目を喜ばせていますね。有村は回想シーンにしか登場しないため、春子やアキと同じ画面に映ることはなく、3人の共演がないことだけが残念な点でしょうか」(アイドル誌ライター)
春子とアキは母娘として一緒に行動するシーンが多く、今回はほぼすべてのシーンが、かつて春子が使っていた部屋のなかで展開。美人母娘の共演に目を奪われていた視聴者も多かったことだろう。
そんななか、小泉に関して一部の視聴者から<意外だ>との声があがっているという。それは能年との対比により明らかになった要素だというのだが、何がそんなに視聴者を驚かせているのだろうか。
「小泉と能年が並んでいると、小泉が驚くほど小さいことに気づいてしまうのです。今回は部屋の中なので二人とも靴を履いておらず、しかも隣同士に立ったまま動かなかったので、背丈の違いがまざまざと示されました。そんな小泉に対して《こんなに小さいの?》《よもや能年がデカいのか…》など、背の小ささに戸惑う声が続出していました」(前出・アイドル誌ライター)
小泉と言えばアイドルとして初めて、自分のことを「小泉は~」と苗字で呼んでいたことで知られるほか、年上の芸能人にも平気でタメ語で話しかけるなど、態度のデカさが特徴だった。それでいて人懐こい笑顔を見せることから、人たらしとして年上世代に高い人気を誇っていたものだ。
そんな性格ゆえ、小泉は背が高いと思い込んでいた人も少なくない。だが実際には153センチというミニマムボディであり、166センチと長身の能年と並んだ今回、背丈の違いが浮き彫りとなった。それに対して能年のほうは親友のユイを演じる橋本愛も165センチあるため、背の高さが目立っていなかったようだ。
ちなみに春子の高校生時代を演じる有村架純は160センチあり、現在の春子(小泉)とはバランスが取れなさそう。その点についても本作ではちゃんと対策が施されているのである。
「その秘密は春子の同級生で、現在は北鉄の駅長を務める大吉にあります。有村が登場する回想シーンでは189センチの東出昌大が、小泉による現在のシーンでは180センチの杉本哲太が起用されており、春子との身長差があまり変わらないようになっているのです」(前出・アイドル誌ライター)
パッと見では気づかないところにも工夫が凝らされている「あまちゃん」。造り込みの妙にはあらためて驚かざるを得ないようだ。