この素早い対応に、リスクマネジメントの妙を感じたファンも少なくなかったようだ。
乃木坂46の早川聖来が5月21日放送のラジオ番組「らじらー! サンデー」(NHK第一)で告発した、演出家・SEIGO氏の暴言パワハラ問題。SEIGO氏は5月23日に所属会社の公式サイトに謝罪文を掲載し、「乃木坂のお仕事を離れます」と表明していた。
それに加えて翌24日には、指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ「=LOVE」(イコールラブ)と「≠ME」(ノットイコールミー)に関しても、両グループで演出を担当していたSEIGO氏に関する調査結果を発表。こちらでは「容姿や人格を否定する発言」等はなかったとしつつも、今後は演出家を変更すると表明している。
「これらの対応にファンからは《真相究明が不十分》との批判がありつつも、素早い対応を評価する声が続出しています。早川が告発した『ブス』『お前一人いなくてもいい』といった暴言はファンとして決して許すことができないもの。それゆえ今回の告発を早川の暴走などとうやむやにしなかったことは、ファンの気持ちを考えた懸命な判断だと評価できるでしょう」(アイドル誌ライター)
一部からは<火消しが早すぎる>との批判もあるものの、どうせ消さなければならない火であれば、早いほうに越したことがないことは、芸能界の歴史が証明している。それこそジャニーズの性ハラや猿之助の自死未遂が世間を騒がせるなか、乃木坂46サイドが早期の幕引きを図ったのは、他の芸能関係者としても見習うところが大きいのではないだろうか。
その一方でファンが心配しているのは、パワハラを告発した早川の処断だ。SEIGO氏を演出から外す一方で、早川にも何らかのペナルティを与えて「両成敗」の形に収めるというのは、組織運営術として容易に想像のつくところだ。
しかしそれではファンのほうが黙っていないというもの。果たして早川は今後、どのような扱いを受けることになるのか。実はその一端がすでに示されているというのである。
「パワハラ問題の陰に隠れてあまり話題になっていないものの、早川は5月28日に放送されるラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』(TFM)にて、ゲスト出演することが決定しています。同ドラマの公式サイトでは早川が自己紹介している次回予告の音声を聴くことができ、そのまま放送されるのは確実。渦中の早川が予定通りに出演することはすなわち、今回の一件に関して『お咎めなし』となったことを意味しているのではないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)
ファンのあいだでは、パワハラ発言の日に更新されて以来、新たな投稿がない早川のインスタグラムに注目が集まっている。日常の些細なことでいいから、なにか発信してほしい。そんなファンの想いにぜひ応えてもらいたいものだ。