10月4日発表の「月度銘柄別CM好感度ランキング」(CM総合研究所)で、松田翔太が桃太郎、桐谷健太が浦島太郎、濱田岳が金太郎に扮するauの「三太郎シリーズ」が22カ月連続1位の新記録を樹立したことがわかった。当代人気の役者たちだからこそとの声もあるが、広告代理店関係者はそれだけではないという。
「人気役者のキャスティングだけでなく、それぞれのキャラが立っているのと、丁寧な作り、物語性、セッティングの妙など、このCMは広告業界でも高評価です。このauの前に圧倒的人気を誇っていたSoftBankのおとうさん犬のCMもそうですが、近年はミニドラマの要素でつないでいくCMが流行しています」
さらに、テレビ誌ライターが目を付けたのは“本物志向”だ。
「CMにお金をかけている、本気で作っているというのが見えることが大事なんです。10月から新シリーズが始まり、三太郎が子どもの頃を回想するのですが、弱虫だった桃太郎を2人の太郎が特訓するシーンでは、撮影日が雨だったものの撮影が決行されることになり、ずぶ濡れになりながら演じたことで、よりリアルでど根性感の出る映像が撮れたそうです。物語性、ドラマ的なリアル感を追求しているからこそ、視聴者に“本物の良さ”が伝わるんだと思いますよ」
次々と展開してゆく3人の物語。今後も楽しみだ。
(伊藤その子)