よく見ればたしかに面影が感じられることだろう。
6月7日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第57回では、ついに海女カフェがオープン。新人海女たちがエントランスのドアを開けて「いらっしゃいませ!」と声がけしたり、ウニ丼用にウニの殻を割る姿などが映し出された。そこで目立っていたのが、桜庭役の山谷花純だったという。
山谷は現在、連続テレビ小説「らんまん」に宇佐美ゆう役でレギュラー出演中。10年前に女子高生役だったころとは打って変わり、26歳の今では離婚歴のある女中を演じている。そんな山谷が今回の「あまちゃん」再放送に際して、当時の思い出を明かしていた。
「6月6日のツイートで山谷は、16歳当時の自分について『髪が短いし。菓子パンにハマり顔がまん丸だし』と回顧。当時の役柄について『我最強!と勘違いしていた時に頂いた生意気な後輩役』と評していました。新人海女を演じる山谷の輝くような笑顔は観る者を惹きつけているように感じますが、当の本人は10年前の自分に対してずいぶんと辛口なようです」(テレビ誌ライター)
小6だった2008年にドラマデビューを果たし、中3の2011年には連続テレビ小説「おひさま」に出演するなど、少しずつキャリアを積んでいった山谷。満を持して受けた「あまちゃん」のオーディションでは見事、新人海女の役柄をゲットし、その後の活躍へと続いていた。
2015年にはスーパー戦隊シリーズ「手裏剣戦隊ニンニンジャー」(テレビ朝日系)にて百地霞/モモニンジャー役を務め、人気女優の仲間入りを果たすことに。「あまちゃん」のころに「我最強!と勘違いしていた」のも無理のないところだろう。
「しかし彼女自身は女子高生当時の自分を『顔がまん丸』と反省。朝ドラにて名前やセリフのある役を得たにもかかわらず、菓子パンの食べ過ぎでヴィジュアルが崩れるというプロ意識の低さに、我ながら呆れていたのでしょう。同じ朝ドラに10年ぶりの出演を果たしたことにより、『オーディションで全て見透かされていたと10年経った今気づきました』との思いを抱くに至ったようです」(前出・テレビ誌ライター)
視聴者にとっては16歳の可愛らしい山谷も、26歳の大人っぽい山谷も、魅力にあふれた女優であることに変わりはない。だが本人としては、10年前の自分が恥ずかしくてたまらないようだ。そんなツイートもまた、女優としての成長を表しているのではないだろうか。