ラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でオードリーの若林正恭が“芸能界きっての南原派”と宣言するひと幕があった。
6月24日放送回でのことだったが、同回ではオードリーが4日後に卒業する予定のレギュラー番組「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)について、若林は「なんか本当に来週で卒業だけど、寂しいなあ。うーん、12年よ。干支1周だもんな」と感慨深げに語っていた。
「ヒルナンデス!」は、お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの南原清隆の冠番組。若林は続けて「もう今じゃ芸能界きっての南原派だから。オレは過激南原派。もう南原さんが言うなら何でもする気持ち、私ありますから。過激南原派ですよ」とコメントしたものだった。
「さる5月2日に放送された『午前0時の森』(日本テレビ系)で、若林は『雑談って必要なんだね』と切り出し、その必然性に気づいたのが南原の言葉だったとして『男性アイドルが来た時とかに、本番前に“あのダンス見たよ”とか(南原が)話しかけてるのよ。すげぇと思って。(中略)“すごいっすね”って言ったら“お前もやるんだよ”って言われて』と語っていました」(芸能ライター)
そんな若林は尊敬する南原に、悩みの相談を持ちかけたこともある。2021年に放送された「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)で、若林が「若い子と張り合ってもうまくいかない」と、過去に悩んでいたことを告白。そのことを南原に相談していたというのだ。
南原は「ベテランになると、若手とムキになって張り合わずに、パスを出して、要所要所でスッと出てスッと下がるっていう仕事の仕方に変わってきたりするんだよなぁ」とコメントしたうえで、後日若林に1冊の本を渡したという。
「本を読んだ若林に刺さったのが“時事の初心 忘るべからず”という世阿弥の言葉。これに若林は『物事を始めた時の“初心”と思いがちじゃないですか。それもあるんですけど、“人はいくつになってもそれぞれの年代の初心者”であるから、そのステージで自分は初心者だと思って学びましょう』と理解していたそうです」(前出・芸能ライター)
悩み解決の糸口を導き出してくれた南原は、若林にとっては“師”と呼べる存在に違いない。
(窪田史朗)