7月22日から23日にかけて放送されたフジテレビの大型特番「FNS27時間テレビ」の視聴率が翌24日に発表。27時間を通じての平均視聴率は世帯で6.5%、個人で4.0%だったことが明らかになった。
同番組はコロナ禍を経て、4年ぶりに復活。2017年から19年にかけては事前収録の形態を取っていたが、今回は生放送を主体とするなど“原点回帰”をうかがわせた。
瞬間最高視聴率は、午後7時41分に記録した11.9%。「400mサバイバルレンチャン」で、お笑いタレントのおばたのお兄さんが優勝した場面だった。番組エンディングの「グランドフィナーレ」は世帯で9.5%、個人で6.5%を記録している。
「19年放送の前回は、全体の世帯平均視聴率は5.8%で歴代最低記録。18年は7.3%でした。つまり今回は、最低記録更新はかろうじて免れましたが、依然低空飛行であることがわかりました。番組存続のためには、対策は必要でしょう」(芸能記者)
一方、ネット上では「昔の雰囲気がちょっと出てて良かった」「放送前は大コケするとか、今の時代に合わないとか、いろいろ批判もあったけど、予想以上に良い内容で満足でした」「今回の27時間TV、ところどころ観ていただけだが、久しぶりに、地上波がちょっとだけ面白かったなぁと思う」など好意的な意見が比較的多い印象だった。
「前回の27時間テレビは東京五輪をその時点では来年に控え、スポーツがらみの企画で勝負していましたが、その安易な内容についても厳しい声が多かったため、それが今回の視聴率にも影響したのかもしれません。今回は日テレの『24時間テレビ』を意識した『100キロマラソン』や『400mサバイバルレンチャン』『大縄レンチャン』などタレントやお笑い芸人が体を張って挑戦する企画が多く、生放送ならではの笑いと感動の要素が増えたことも好評価に繋がったと言えそうです。この企画を来年も続けることで、さらに視聴率を上げることができるかもしれません」(前出・芸能記者)
来年の同番組が正念場のようだ。
(柏原廉)