TBSが8月31日、10月期の番組改編説明会をオンラインで開催。2005年~2013年に放送されたバラエティ番組「リンカーン」の後継番組をスタートさせることを明らかにしたが、ネットでは微妙な反応となっている。
「リンカーン」は「芸人の芸人による芸人のための番組」をコンセプトにしたお笑いバラエティで、ダウンタウンを筆頭にさまぁ~ず、雨上がり決死隊、キャイ~ン、山口智充の計5組がレギュラーとなってさまざまな企画に挑戦。若手芸人も多く出演し、ここから有名になっていった者も多い。
今回発表された“後継番組”は、番組名が「ジョンソン」。これは番組プロデューサーの高柳健人氏によると「リンカーン」の名前の由来となったアメリカの第16代大統領エイブラハム・リンカーンの次に就任したのが第17代大統領アンドリュー・ジョンソンだったからだとか。レギュラーは、かまいたち、モグライダー、見取り図、ニューヨークの4組が務める。
高柳氏はダウンタウンからのお墨付きももらっていることを明かしつつ「『リンカーン』のDNAを受け継いだ、テレビだからこそできるダイナミックな企画をやりたいですし、月曜日の夜に見たいなと思って、1週間乗り切ってもらえるような、明るいバラエティーをやれたらなと考えております」「『リンカーン』の企画もやりながら、8人でしかできないようなことをやりたい」と意気込みを語ったものだ。
しかし、ネット上では「世代交代も必要だけどわざわざリンカーンの後継番組って言わなくてもいいのでは?」「リンカーンはダウンタウンがメインだったからこそ成立する企画が多かったし、4組の中堅芸人でその後継番組としてしまうのは、最初から無駄に枠を固めてしまうだけのような気がする」「今度の4組はそれなりに面白いけど、インパクトがあんまりなくてそそられないな…。リンカーンは絶対的王者のダウンタウンが中心にいて、周りの芸人達が企画に便乗してダウンタウンに失礼な事をしまくるのが面白かった」など、始まる前から厳しい声が続出している状況だ。
「『リンカーン』はダウンタウンを中心に中堅芸人や若手芸人たちが集まって上下の別なく身体を張り、時にはダウンタウンをイジリ倒すという構図が人気の大きな要因でもありました。番組終了も人気低迷ではなく、多忙なレギュラー陣のスケジュールが合わなくなったことが原因でした。それだけに、今も『リンカーン』が一番面白いバラエティだったと考えている人は多い。そういう意味ではレギュラー陣の顔ぶれが“横並び”な印象で、タイトル付けもどこか安直な感じがする『ジョンソン』に対して厳しい声が上がるのは仕方ないところでしょう。もちろん、『リンカーン』とはまた違う芸人たちの関係性が新しい面白さを生み出す可能性も十分あるわけですが」(芸能記者)
かまいたちら4組への懸念は杞憂であってほしいものだ。
(柏原廉)