そんな名前だったのか! そう驚く人も少なくないことだろう。
ジャニーズ事務所は9月7日、性加害問題に関する記者会見を開催。藤島ジュリー景子氏が社長を退任し、元少年隊の東山紀之が新社長に就任する人事を明らかにした。
社長退任後もジュリー氏が代表取締役の座に残ることも明かされ、それでは何も変わらないという批判の声も小さくない。ジャニーズ事務所は同族経営ゆえ資本金は1000万円に過ぎず、株式はジュリー氏が100%を保有。取締役を選任するための株主総会も事実上、ジュリー氏の独断で決められる体制となっているのである。
そういった批判のなか、今回の記者会見であらためて注目されているのが、ジュリー氏の名前だというのだ。
「ジュリー氏は故・メリー喜多川氏の娘で、故・ジャニー喜多川氏の姪にあたります。その二人はアメリカ生まれの日系2世であり、メリーやジャニーはアメリカ人としての名前に由来。それゆえ『ジュリー』もミドルネームだと思っている人が少なくありませんが、実は違うのです」(芸能ライター)
母親や叔父とは異なり、ジュリー氏は日本生まれの日本人。そのためミドルネームを持つことはできない。
そうなるとミドルネームっぽい呼称として「ジュリー」を使っているのかと思いきや、ジャニーズ事務所の登記簿には代表取締役として「藤島ジュリー景子」との記載が。登記簿には本名を記載する必要があるのだが、これは一体どうしたことなのだろうか?
「実はジュリー氏、名前が『ジュリー景子』なのです。記者会見でも机に置かれた名札には『藤島 ジュリー景子』と、苗字と名前を分けるスペースが一つだけ入っていました。なおジュリー氏がジャニーズ事務所に入所してスタイリストを務めていた当初は『藤島ジュリー』と名乗っていたこともあり、それもあってジュリーがミドルネームだと思う人も多いのでしょう」(前出・芸能ライター)
実のところ、本稿のように「ジュリー氏」と表記するのも本来は不自然かもしれない。しかし報道番組でも「藤島氏」と呼ぶケースはほぼ皆無であり、フルネームで呼ぶか、もしくはジュリー氏と呼ぶのが通常だ。その慣例もまた、視聴者を誤解させる要因の一つとなっているのだろう。