TBSで、大型のバラエティ番組として10月23日に放送がスタートした「ジョンソン」。ダウンタウンを主軸とした同局の人気番組「リンカーン」の後継番組を謳い、かまいたち、モグライダー、ニューヨーク、見取り図がレギュラーとして出演している。期待値は高かったが、初回放送の2時間SPは、平均世帯視聴率で4.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)となり大惨敗。第2回目の放送も世帯視聴率3.5%と低調でその後も視聴率は上向く気配がない。
「初回では、『リンカーン』でも人気が高かった『芸人大運動会』を放送したものの、仕切り役のかまいたちが機能せず、グダグダなまま終了。『リンカーン』の時の浜田雅功のように絶対的な仕切り役がいないことが露呈しました。ニューヨークの屋敷裕政も司会はできるのですが、かまいたちに遠慮している様子。仕切る役がおらず、毎回番組がどこか締まらない印象なんです」(放送作家)
ダウンタウンが仕切った「リンカーン」では、さまぁ~ず、雨上がり決死隊、キャイ〜ンといったレギュラー陣が、それぞれ持ち味を発揮し、数々の伝説的な企画を成立させていたのだが…。
「11月27日放送回の『ジョンソン』のウリだった『俺のベストキス発表会』は、メンバーがまじめに自分の最高のキスをVTRでみずから再現する新企画でしたが、アイドルがやるような企画で、全員がスベったみたいになってました。モグライダー・芝大輔の実家に泊まる企画もメリハリがなく、単に田舎をぶらり旅した印象。最近、番組ではコトあるごとにメンバーが相撲をとる流れがあるのですが、大学生のようなノリでつまらない。同じTBSで人気の『水曜日のダウンタウン』と同レベルの予算を使っているとも言われるのに、このままだと視聴率はさらに低下し、打ち切りもあり得ますよ」(民放関係者)
他局からは失敗例の烙印すら押されている感のある「ジョンソン」。しかしTBSには、なかなか「ジョンソン」を終了できない裏事情があるという。
「平日朝のバラエティ番組『ラヴィット!』が非常に好調だからですよ。吉本興業から多くのタレントが出演するだけでなく、制作にも大きく関与している『ラヴィット!』ですが、『ジョンソン』を立ち上げたのも、かまいたち・ニューヨーク・見取り図を売り出したい吉本興業の思惑があるんです。そういった事情もあり、『ジョンソン』を打ち切りにしたり、出演者を変えることは吉本への忖度もありできない状況なんだそうです。『ラヴィット!』も当初は打ち切りがさんざん取りざたされたほど低調でしたが、時間をかけて成功しているわけですから始まったばかりの『ジョンソン』も長い目で見ざるを得ないという構図になっているんです」(前出・民放関係者)
巻き返しに期待したい。
(渡邊伸明)