なにわ男子の大西流星は、愛称が「りゅちぇ」。ほかに「大西プロ」もある。完璧なカメラ目線、アイドルとしての意識の高さから、“プロアイドル”の異名を取ったからだ。特技は自撮り。SNSで公開しているセルフ撮りは、どれもぬかりなし。自然光だけではなく非常灯まで活用する撮影方法は、研究に研究を重ねた結果だ。
美意識の高さはメンバーイチで、コスメ大好き女子から相談されることも多い。そのアドバイスも完璧で、あのアンミカさえ舌を巻いた。次の日のコンディションを整えるために、寝方にまでこだわるという。
幼稚園の頃にはじめたダンスは、小学生のときに出場した地元・関西のダンスコンテストで団体優勝。そのころ好きになったのが、旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)の先輩であるSexy Zoneの佐藤勝利だ。
佐藤といえば故・ジャニー喜多川氏から「YOUは特別だよ」と言われつづけた元特待生。旧ジャニーズJr.の中でも、顔面偏差値の高さは類を見なかった。大西は、そんな佐藤がSexy Zoneとしてデビューした初のコンサートツアー「Sexy Zone First Concert 2012」を姉と一緒に大阪・梅田芸術劇場まで観に行っている。これでトリコになった。
「実家の天井や壁に佐藤とセクゾのポスターを貼っていたそう。ジャニーズ入所のきっかけももちろん、佐藤にあこがれて。関西ジャニーズJr.の間でもその“強火”ぶり(熱狂的ファンぶり)は有名でしたが、のちに強力なライバルが現れました。高橋恭平です。その頃は、後になにわ男子として同じグループのメンバーになるとは思いもしなかったはず」(アイドル誌ライター)
大西は、入所した12年にリリースされたセクゾ3枚目のシングル「Sexy Summerに雪が降る」のミュージックビデオにバックダンサーとして参加。メイキング映像には、幼い大西が佐藤にあこがれて入所したことを本人に告げる貴重なシーンが収められている。
「旧ジャニは、先輩が後輩におごって、衣服のお下がりをあげるのが流儀。大西が佐藤と連絡先を交換するのに時間はかからず、電話をかけるときはいつもドキドキしているそうです。初めて食事に行った時には、お揃いのブレスレットをもらい、ここぞというときに腕につけているそうです」(前出・アイドル誌ライター)
“プロアイドル”りゅちぇ。あの潤んだ瞳で見つめられると、佐藤の財布の紐はますます緩くなるか。
(北村ともこ)