“何言ってるかわかんない”という声まで出てしまった。旧ジャニーズ事務所(「SMILE-UP.」と「STARTO ENTERTAINMENT」に分離)の性加害問題をめぐる、俳優・木村拓哉のコメントに対する世間の声である。
木村は1月1日、毎年恒例の正月特番「さんタク」(フジテレビ系)に番組MC・明石家さんまと出演。オープニングから所属事務所を根底から揺るがした一連の騒動について初めて言及した。
さんまが「俺は聞かざるを得ないからな。無視して通るわけにはいかない」と指摘すると、木村は「ある意味、ボクも、自分の声で、自分の言葉で、言える場所がなかったんですよ。だから、むしろこういう場所があってくれてすごく助かったっていう」とみずからの心境を述べる機会に感謝。長く付き合いがあるさんまには、今回の一件で「相談をした」といい、「『いや~、ちょっと結構、ヘコみがちなんですけど』みたいな。まぁでも、『バックレずにやってやります』って(さんまに)伝えたら、一言、『バックレ禁止!』って。あぁ、やっぱりそういう方なんだなって」と具合的なやり取りを明かしている。
また、現在の心境については「被害者の方たちがいらっしゃる話なので、仕事の現場の方たちだけじゃなく、ファンの人たちに対しても、すごい心配をかけたなっていうのは、申し訳なかったなというのが非常にありますね」と語っていた。
「木村いわく、一時期は『腐りかけていた』こともあったと振り返っており、さんまも『さすがの木村も落ち込んでた』と話していました。今回は、木村による性加害問題への初言及とあって、世間からは大きな注目を集めた『さんタク』となりましたが、慎重に言葉を紡いだ木村に対し、一部で『全体的に何が言いたいのかよくわからない』とする声が散見。とりわけ、『バックレる』といった表現や、それが意味するものなどを含め、『木村さんって、あんまり言葉遣いが上手くないですね』『バックれるなんて表現、事件の大きさや自分の置かれた立場を踏まえても、ちゃんとした大人が使うワードじゃない』『木村さんの中では、騒動で事務所を辞めた人は“バックレた”という認識?』『別に事務所を通じて声明を出すこともできますよね?今更バラエティでコメントされても何も響きません』などの指摘が相次いでいます」(テレビ誌ライター)
また、自分の“声”ではないものの、木村は旧ジャニーズ幹部が出席した謝罪会見後に、インスタグラムから「show must go on!」と故ジャニー喜多川氏のスローガンを敬礼ポーズとともに綴って大炎上。これにも「インスタグラムで余計なことだけは書いてたのに?」とするツッコミが出ている。
センシティブな内容であることに加え、その一挙手一投足に過剰な注目が集まる木村だけに、もはや何を言ってもヤジを受けてしまうのが現状なのかもしれない。
(木村慎吾)