お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志に報じられた性加害疑惑について、大王製紙元会長・井川意高氏は自身のXから、吉本興業と各テレビ局による「松本排除」説を唱え、波紋を呼んでいる。
井川氏は1月13日のXの投稿で、吉本の経営陣と松本の間に対立が生じたことに加え、松本の理解者だった大崎洋前会長の退社で、松本にアドバイスできる人間がいなくなったとするネットニュースを引用した。そして、「今回のことは岡本(昭彦)社長による松本外しだよ」と切り出し、「大橋(ママ)会長=松本人志 ライン排除 いまの吉本は各テレビ局が株主だし天狗になって鬱陶しい松本を排除したいという思惑が吉本とテレビ局で一致してのことだろうね」と持論を展開。これに、一般ユーザーから「大崎会長、岡本社長、ダウンタウン、この三者で今の吉本を造ったんやと思うけど? そんな裏切り行為をするかな? 藤原副社長はどーした? 皆んなダウンタウンのマネージャーやってて吉本の1番の時を過ごした戦友やろに」と、現在の吉本におけるダウンタウンの貢献度の高さを指摘する返信が入った。
井川氏は同リプライに対し、「人間は苦難を分かち合うことを出来ても権力を分かち合うことは出来ない by 井川高雄(オレの親父)」と返し、今回の騒動が吉本興業内の権力争いと関係があると推察している。
「そもそも井川氏が引用した“吉本幹部vs松本”の構図を報じる記事では、松本が若手芸人のギャラを引き上げるよう会社へ要求したことが対立の一因だと綴られています。それだけで松本と吉本の長く強固な関係性にヒビが入るのかは疑問が残るところですが、井川氏の持論に対し、SNSでは『適当すぎる』『ダウンタウンのおかげで出世した岡本社長がそこを裏切るかな?』との声や、『普通に考えて、社長から見たら自分より偉いタレントは目障りだよなぁ ただ義理を欠くようなことして付いてくるタレントはいるのかな?』『ダウンタウンは力をつけすぎたのかもね』など様々な反響が寄せられました」(テレビ誌ライター)
あくまで井川氏の持論に過ぎないが、“育ての親”である大崎前会長が不在となった現在の吉本では、松本の権力がこれまで以上に強まったとは言えるのかもしれない。しかし、裏があろうがなかろうが、女性への強要があったのかなかったのかが、今後の最大の争点となることだけは変わらないだろう。
(木村慎吾)