さる1月13日、NEWSの加藤シゲアキと小山慶一郎がMCを務める「NEWSの全力!!メイキング」(TBS系)にゲスト出演したのは俳優の磯村勇斗。現在31歳の磯村に、加藤が「役者の中でライバルはいる?」と尋ねると、磯村は同世代の俳優らを“ライバルではなく仲間”として見ていると語った。具体的には、有村架純や仲野太賀、菅田将暉、鈴木伸之といった自身と同様、30~31歳の俳優陣を挙げ、個性派と実力派がそろう面々にNEWSの2人も「スゴいな」と驚いたのだった。続けて、小山から「逆に“この人にはかなわない”と思った人は?」と質問された磯村は一回り上の「綾野剛」だと即答。続けて、「役に対して『作り上げていく』ストイックさ。綾野剛さんはスゴい役者さんだと思いますね」と説明した。磯村によれば、通常、アクション映画で車に衝突するシーンは「スタントマンやアクション部がやること」だが、綾野の場合、「ご本人がやる」のだそうだ。
「磯村は、自身が深く感じ入った経験として、綾野と共演した2021年公開の映画『ヤクザと家族 The Family』で撮影時のことを挙げていましたね。主人公のヤクザ幹部役を演じた綾野は、複数の追手から攻め込まれる街中でのシーンで、飛び出した路上で、車から激突される危険なアクションシーンにスタントマンなしで挑んだそうなんです。生身の体が車に吹き飛ばされるシーンを綾野がリアルに演じ切る映像が番組内で流れ、これには、加藤と小山も驚愕。磯村は、これを本人が演じる勇気がある役者は国内にはなかなかおらず、映画『ジョーカー』で同様のシーンをスタント無しで挑戦した『ホアキン・フェニックス以外いない』と絶賛しました。目の前で一流のアクションを見せつけられたことは、大きなインパクトとして脳裏に焼き付いているのでしょう」(テレビ誌ライター)
そんな磯村も同作での熱演で第45回「日本アカデミー賞」新人俳優賞に輝いている。綾野の鬼気迫る演技からも、役者として、大いに学ぶものがあったようだ。
(木村慎吾)