花粉症で、毎日鼻水やくしゃみ、倦怠感などに悩まされていませんか? この時期は本当にしんどいですよね。そんな中、少しでも症状をやわらげるためには、食事内容を見直してみることも大切です。医師の日比野佐和子さんは、花粉症対策となる食べ物として次のものを挙げています。
■「グルテン」を控えたもの
日比野さんは、「パンやパスタ、ピザ、うどんなどの小麦由来食品をちょっと控えてみることが予防につながる可能性もある」といいます。その理由は、小麦、大麦、ライ麦などには難消化性タンパク質の「グルテン」が多く含まれているから。
グルテンを過剰摂取すると腸で炎症が起こってバリア機能を壊し、リーキーガット症候群(腸に穴が開き、腸内細菌や老廃物が漏れ出すことで起きる症状)につながるのだとか。そのため、できるだけグルテンフリーの食品を選び、小麦由来食品の過剰摂取を避けるのがいいそうですよ。
■栄養バランスを意識したもの
花粉症のようなアレルギー性疾患に対しては、免疫バランスを整えることも重要なんだとか。そのためには、身体に必要なタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6種類の栄養素をバランスよく摂ることが基本です。
■ニンジンを油で炒めたもの
ビタミンAが豊富なニンジンは、免疫力向上にオススメの緑黄色野菜。とくに、皮と葉も一緒に食べることでより豊富なビタミンAを摂取できるため、皮ごとおろす、蒸す、葉をスープに入れて食べるなど、まるごと食べるとよいそうです。 また、油と調理することで、ビタミンAと免疫バランス増強の一助になると考えられているテルペンの吸収率が上るので、油で炒めるのがオススメなんだとか。
■油入りドレッシングで食べるトマト
トマトも花粉症にいいようです。トマトに含まれるファイトケミカルであるリコピンは、β-カロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍もの抗酸化作用を持つといわれています。身体の細胞の抗酸化効果が期待でき、免疫細胞が老化したり弱ったりするのをセーブすることが期待できるそうですよ。リコピンもニンジン同様、油と一緒に摂取すると吸収率がアップするので、サラダでトマトを食べるときはオイルドレッシングと一緒に食べるのがよいでしょう。
花粉症シーズンでしんどい思いをしているなら、ぜひこれらの食べ物を取り入れてみてくださいね。