お笑いコンビ・かまいたちの濱家隆一が、2月28日に放送された「これ余談なんですけど…」(ABCテレビ)で、不適切発言を行い謝罪するハメになった。濱家は番組内で、薬剤師が処方箋を受け取り患者に、薬を渡す際、医師の問診で話した症状の内容を患者に対して改めて聞くという行為について、現在のシステムでは極めて合理的な理由があるにもかかわらず、「医療に携わってるから“医者あこがれ”みたいなのがあるんちゃう?」と発言。この発言が問題視され、今月7日に自身のX(旧ツイッター)で経緯を説明し、薬剤師に対して謝罪を行った。あわせて、ABCテレビも公式サイトでお詫び文を掲載するなど、大騒動に発展している。
「東京では同時に放送される番組が少ないABCテレビの放送なので、昔ならここまで騒動にならなかった。ただ、今はTVerでも見られますし、この番組はABEMAでも人気なので一気に炎上したんでしょうね。とはいえ、キー局のしっかりしたトーク番組なら、収録を担当したプロデューサーなどが問題を発見し事前に発言をカットできた。厳しく言えば、職業差別ともとられかねない発言をした濱家も問題ですが、番組自体にも疑問が残るところです」(民放関係者)
かまいたちもまた、松本人志問題に続き元プラス・マイナスの岩崎良昌の暴言・契約解除騒動など、頭の痛い問題が続く吉本興業の所属。それだけに、この舌禍も大騒動への発展が懸念されたところだった。が、ここに来て、濱家は意外にも評価を上げていると言われる。
「SNSですぐに謝罪したのが功を奏し、当の薬剤師からも好感を得ています。濱家が発信した謝罪の投稿には、『薬剤師の意義を知ってもらうきっかけになったと感謝しているくらいです』『改めてこのようなことを言ってくださるとは、、、涙が出そうです』など、濱家を応援するメッセージが書き込まれている。批判する声ももちろんありますが、大半は濱家を応援するものばかりだった。芸能人の炎上の推移としては、珍しい現象です」(スポーツ紙記者)
芸能プロダクションの関係者も濱家の謝罪に注目しているという。
「濱家は、すぐに謝罪対応しつつ、Xのフォロワーから薦められたという、薬剤師が主人公の漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』を読んだことも謝罪文で明かしている。熱のこもった謝罪文を作り、事務所に強要されたものではないことが、文面からわかる内容でした。SNSでは芸能人が定型文のような謝罪を出すと、再炎上することも多く騒動が大きくなる傾向にるんですが、。濱家は、そういった意味では、自身の気持ちもしっかりと謝罪文に入れ込み、完璧な対応を取ったことになります」(芸能プロダクション関係者)
炎上しながらも無事に生還した濱家。相方の山内が、どうやら公には謝罪文などを公開しないままになってしまいそうなところが、気がかりではあるが、かまいたちは、MCとして地方局も合わせると10を超える番組を抱えているだけに、吉本興業も、まずはホッとしたところだろう。
(渡邊伸明)