著名女優からの“エアガン発砲被害”を告発するなど、SNSでの真偽不明な発信を繰り返したお笑い芸人・岩橋良昌だが、その最大の煽りを受けたのは元プラス・マイナスの相方・兼光タカシだったといえそうだ。
とろサーモン・久保田かずのぶとウエストランド・井口浩之という“本音と毒舌”が芸風の2人がMCを務める新バラエティー番組「耳の穴かっぽじって聞け」(テレビ朝日系)でその被害の一端が明かされた。4月2日に放送された初回。テーマは「解散した芸人の本音」だった。
昨今のお笑い界では、和牛やゾフィー、尼神インター、ANZEN漫才など、人気と実力を兼ね備えていたコンビの解散報告が相次いでいるが、やや特殊なケースとなったのが、岩橋が兼光とコンビを組んでいたプラス・マイナスの解散だろう。そもそも2人にはコンビ間の不仲やスレ違いなどはなかったものの、岩橋のSNSでの暴走により、吉本興業が岩橋の契約解除を決定。それに伴い、兼光はある日突然、ピンでの活動を強いられることとなったのだ。
久保田はそんな兼光の現状について「誰も言ってないから、初めて言うけど、兼光さん、家買って、車も買ってるんやで」と明かし、「車は3年待って、やっと来たんだぜ。来た途端に解散。“ちょっと待ってよ”と」とタイミング的にも最悪な解散になってしまったという。
「岩橋はかねてより強迫性障害と診断され、Xでの不適切な発信とは別に、メンタル面の不安定さが指摘されていました。が、実名を出した上での告発には賛否が巻き起こっており、エアガン発砲被害のほか、業界関係者からのハラスメントや、先輩芸人に“女性をアテンドした”など、一連の『告発』発信で、周囲は多大なるダメージを受けています。そして、20年にわたり、共にキャリアを築いてきた兼光は、自身の解散を『寝耳に水』で突然告げられたといい、残ったのは自宅と車のローンというわけです。視聴者からは、『岩橋氏は障害もあって離婚もされて大変だけど、周りを振り回して迷惑をかけたことも事実』『自分が兼光さんならもう許すことはないと思う』『最大の被害者は兼光さんですね』などと兼光への同情の声がネット上に並んでいますね」(テレビ誌ライター)
二人三脚で歩みを進める運命共同体と言える「お笑いコンビ」。それだけに、岩橋に信頼を裏切られた形の兼光の心情は察するに余りある。
(木村慎吾)