今年の冬ドラマでは、「不適切にもほどがある!」(TBS系)が注目され、主要キャストで出演した女優の河合優実がブレイク。昭和時代の不良少女を演じた河合が魅せた聖子ちゃんカットが話題となり、これまで映画などを中心に演技派女優として知る人ぞ知る存在だったのが、この「ふてほど」で「世間に見つかった」形となったと言えよう。
「現在は『RoOT / ルート』(テレビ東京系)で、坂東龍汰とW主演を務めているほか今年は2本の映画に出演予定です。今後はさらに作品へのオファーが多くなりそうで、民放ゴールデン帯のドラマでの主演も近そう。どんな役でもうまく演じてしまう器用さを持っているので人気はさらに伸びそうですね」(民放関係者)
そんな河合のように、今年4月から始まった春ドラマでも早々に注目若手俳優が登場したとSNSを中心に話題を集めている。それが、「アンメット ある脳外科医の日記」(フジテレビ系)に出演している若葉竜也だ。若葉は、実家が大衆演劇の一座で幼少期から舞台に出演。映画やテレビの俳優としては、「葛城事件」、「街の上で」など良質な映画で抜群の演技を見せ着実にファンを増やした。また、ドラマへの出演も多く、河合と同じく知る人ぞ知る実力派俳優と言われていた。その若葉が、「アンメット」で準主役的な役どころである、アメリカ帰りの変わり者の脳外科医三瓶友治を好演。
「『アンメット』は漫画が原作で、杉咲花が演じる主人公の川内ミヤビは優秀な脳外科医ながら記憶障害で前日の記憶が消えてしまうという異色のストーリー。医者としてのプライドも夢も無くしたミヤビが、三瓶と出会うことで自分を取り戻していく医療ヒューマンドラマです。三瓶は非常に重要な役になるのですが、若葉は原作のキャラの良さを活かしつつ、表情やセリフの強弱で見事に独特な世界観のキャラを演じきっている。初回が放送されると、Xでは若葉を絶賛する声が多く書き込まれ、すでにブレイクの予感を見せています」(スポーツ紙記者)
ドラマの番宣で、同局の「めざましテレビ」、「めざまし8」(いずれもフジテレビ系)に出演した際には、ふてくされた態度を見せプチ炎上。良くも悪くも注目度が上がっている若葉だが、やはり河合と同じく世間に見つかったことで、大ブレイクが期待されているという。
「『アンメット』は脚本もしっかりしていて、杉咲の演技もさすがの一言。Tverのお気に入り数も増えています。若葉も河合同様、ドラマ主演作もイケるとテレビ関係者の間では評価が上がっています。演技力はすでに実証済みですから、あとは知名度も上がればいろいろな作品を任せたいというプロデューサーは多いですからね。ただ、本人はあまりテレビドラマを好んでいないようですが…」(前出・民放関係者)
まだ「アンメット」は始まったばかり。若葉の演技と今後に要注目だ。
(渡邊伸明)