ブライダルデザインの第一人者でファッションデザイナーの桂由美さんが4月26日に逝去していたことがわかった。享年94。
1964年、桂さんは日本初のブライダル専門店をオープン。当時、結婚式で着用されるウェディングドレスの普及率は3%だったとか。
それが今や、ウェブメディア「家族婚note」の運営会社「APOLLI11」が2022年6月、女性500名を対象に「挙式で何を着ましたか?」とアンケート調査を行ったところ、ウェディングドレスが80.6%。白無垢が14.0%、色打掛が3.8%と、実に8割以上の花嫁がウェディングドレスを選んでいる。
去る2月24日には、桂さんの半生を描いたドラマ「はれのひ シンデレラ」(日本テレビ系)が放送されたばかり。桂さんを演じたのは女優の高梨臨。その夫を俳優・タレントの小泉孝太郎が演じた。和装業界からの執拗な嫌がらせを受け、花嫁本人がウェディングドレスを選んでも、両親が猛反対するなどのウェディングドレス普及を巡る苦労が描かれている。
1972年に結婚した桂さんの夫・結城義人さんは元大蔵省官僚。当時、結城さん53歳、桂さん42歳と晩婚でも話題に。その結城さんは90年に他界。桂さんはドラマ放送同日、YouTubeチャンネル「読売テレビニュース」のインタビューで、結城さんについて、こう語っていたものだ。
「絶対に私の立場に立ってくれた。日本のためにもやるべきことだと本当に励ましてくれたりしてましたから、やっぱり今も意見は聞きたくなるんですけどね…」
今頃は、天国で34年振りの再会を喜んでいるだろうか。合掌。
(所ひで/YouTubeライター)