あまりの展開の速さに、第1話から配信を見直す人が多いと話題の、長谷川博己が主演を務める日曜劇場「アンチヒーロー」(TBS系)。5月12日に放送された第5話の世帯平均視聴率は10.1%第4話から0.9ポイントアップし、再び2ケタとなった。
千葉市内で起きた連続婦女暴行事件。容疑者となった来栖礼二(渡邊圭祐)の犯行と思われる3度目の弁護を、宇野弁護士(和田聰宏)から引き継いだ明墨正樹(長谷川博己)。訴えたのは、3人目の被害者・仙道絵里(早見あかり)。だが、来栖は、この事件についてだけは、頑なに否定するのだった。明墨らは、仙道が来栖に片思いし、フラれたことで事件をでっち上げたと疑う。しかも仙道は、千葉県警刑事部長の倉田功(藤木直人)と密会していた。
その証拠を仙道に証言させた明墨は勝訴するのだが、来栖が自供していた過去の2件については、宇野弁護士に引き渡すのだった。
そして、ラスト約30秒。明墨の前に現れたのは、第1話で町工場の社長殺害事件の容疑をかけられ、無罪となった緋山啓太(岩田剛典)だった。
意味深げに緋山が再び登場したこの展開に視聴者は「あれ、緋山?」「暗闇から緋山再びー! しかも(緋山に)尾行つきって何?」「緋山は何者なんや?」「ちょっと鳥肌たったぞ」など、騒然となった。
「緋山が再登場したことで、無罪となったあの事件の真相は何なのか? 伊達原検事正(野村萬斎)が部下に緋山を尾行させているのはなぜか、様々な憶測と考察が飛び交いました。それとは別に視聴者が気にしていたのは、伊達原の部下・緑川検察官を演じる木村佳乃でした。まだそれほど出番はないのですが、頬がコケ、首の筋が目立つほど痩せていたので“もともとスレンダーだけど心配になる”との声も上がっていました」(テレビ誌ライター)
あらゆる伏線が、スピード感を持って次々と回収されていく今作。今後も目が離せない。