自転車で交通違反をした人に対して、「青切符」で反則金の支払いを求める新制度が2026年までに導入される。16歳以上を対象に、5000円から1万2000円程度の反則金が科されることとなる。
5月30日に放送された「めざまし8」(フジテレビ系)では、街中で横行する自転車のルール違反を紹介。交差点の右折、車道右側を走る“逆走”、信号無視をする自転車の映像を流して注意を呼び掛けた。
その後、スタジオで「クイズ」として出題されたのが、「赤ちゃんを抱っこひもで抱っこして自転車に乗るのは違反か、違反ではないか」という問題。答えは「違反」。進行役のアナウンサーは、「子供を落としてしまうと危ないということで」と、その理由を説明。一方、背中に固定する「おんぶ」の場合は、「違反ではないが危険行為」という「国民生活センター」の見解を紹介していた。これを受けて、MCで俳優の谷原章介はこうコメントした。
「でもやっぱり、仕事もあって、なおかつ保育園にお母さんが預けに行く時に、自転車でなきゃ、どうしても距離だったり時間だったりとかで『間に合わない』ってあるじゃないですか。違反っていうのはわかるんですけど、現実のことはもうちょっと考えて運用してほしいなと思ったりもしますけどね」
警察の“抱っこひもルール”に苦言を呈したことで、SNS上では「谷原さん、よく言ってくれた」「抱っこして徒歩で保育園行くのは地獄」といった声があがる一方、「違反は違反です」「忙しいから許せって? 安全のためでしょ」「抱っこしてるとハンドル切れなくてフラフラするから危ないよ」などと批判の声も寄せられていた。
「赤ちゃんを前に抱っこした状態で自転車を運転すると、非常に危険。実際、転倒による死亡事故も発生し、警視庁は何年も前から『抱っこは危険』とSNSで注意喚起しています。なお、道路交通法では、原則として運転者以外の者を乗せることを禁止し、運転手の一部として認められるのは『子守バンドなどで確実に背負っている場合』と定義。つまり、背中におんぶした状態ならOKというわけです。おんぶに変更すれば法律違反にはならないわけですから、警察に“法の現実的な運用”を訴えるのは的外れだったかもしれません」(テレビ誌ライター)
赤ちゃんを前に抱っこして自転車に乗るのは違反行為。いたましい事故をなくすためにも、さらなる啓発活動が必要ではないか。