仲村トオル主演ドラマ「飯を喰らひて華と告ぐ」(TOKYO MX)が7月9日からスタートした。放送は、深夜11時45分から10分強ほどのショートストーリー。
原作は、足立和平氏による同名コミック。物語は、東京の路地裏にたたずむ中華料理店「一香軒」が舞台。中華以外でも、客のリクエストに何でも応じてくれるという不思議な店。そこの店主は、客の人生の悩みを瞬時に見抜き、その人のリクエストに応じた最高の料理を提供する。さらに、その客に対し、明言or迷言ともとれるアドバイスをするのだが、実はオヤジが推察した人物像とはかけ離れていて、全く見当外れなアドバイスを自信満々に放つグルメ系コメディー。
第1話の客は、経理部で働くサラリーマンの三橋(田村健太郎)。学歴が優秀だとの自負から他人を見下し、プライドが高く協調性0。それを上司に叱責され、むしゃくしゃしたまま「一香軒」へやってくる。
三橋がオーダーしたのは「ハンバーグ」。肉汁溢れる、パイナップルが隠し味のハンバーグに、思わず笑みがこぼれる三橋。するとオヤジは「営業には笑顔が大切」と、何度も力説するのだった。
「オヤジ演じる中村が、大マジメにズレまくった説教をするのが、めちゃくちゃ面白い。この説教が、かなりウザいんですが、正味10分ほどのショートドラマなので、くどいなと思ったところでちょうど終わるのが、いいですね。この放送の翌10日には、松重豊主演『孤独のグルメ』(テレビ東京)の映画化が、監督と脚本も松重が務めると発表になりました。深夜のグルメ物は『深夜食堂』(TBS系)から始まり、外れが少ない。『飯を喰らいて~』も、そんな作品に大化けするような予感がします」(テレビ誌ライター)
次回は、猫背椿が専業主婦を演じる「アジの姿造り」。どんな明言or迷言が飛び出すか楽しみだ。