A.B.C‐Z・塚田僚一といえば、メンバー1のメディアへの出演度を誇る。自慢のアクロバットは出し惜しみせず、いつでも一生懸命だ。そのひたむきさは、うだつの上がらなかった迷走時代を経験したがゆえであるという。
「自己アピールに悩んでいたころ、まずは王子様キャラにトライしていました」というのは、演劇関係のムック本編集に携わっている編集者だ。さらに続ける。
「王子様の次は、笑わない謎のテーマ曲で降臨する闇のキャラクター・塚だぁくねすに扮しました。その次は、筋骨隆々の女装・塚リカ。3年で3つのキャラクターに挑戦し、今ではライブに登場するレアキャラです」
最年少の橋本良亮を除く戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田の4人は、ジャニーズJr.として10年以上の下積みを経験。長らくKis-My-Ft2と並んで次期デビューを期待され、「エビキス」としてライブを開催することもあった。だが、キスマイに先を越され、後輩のHey!Say!JUMP、Sexy Zoneにも抜かれてもう後がない状態を味わっている。
「5人は苦労人。これまでにバックダンサーを務めた楽曲は、200曲以上。全員が平成生まれというJUMPの後ろで踊ったり、前説をしたり。そのJUMPのデビューをテレビで知ったときは、そうとうショックだったそうです」(前出・編集者)。
楽屋の弁当格差もあった。キスマイや後輩は高級焼肉店・叙々苑の弁当。エビは、おにぎり2個だったこともある。まだ突出した人気はないが、念願の冠番組「ABChanZoo」(テレビ東京系)の評判は上々。2017年は一気にスパークするか!?
(北村ともこ)