今回占うのは、第102代内閣総理大臣となった石破茂さんと、夫人の佳子さんです。慶應義塾大学の同級生として出会い、長く連れ添ってきた2人。そんな2人はどういった相性をもち、どんな絆で結ばれているのでしょうか。
今回使用するのも、ホロスコープのダブルチャート。2人のホロスコープを出し、組み合わせることによって相性などを見る占法です。ホロスコープというのは、西洋占星術に欠かせない星の配置図のこと。その人が生まれた瞬間に、どの星がどの場所に位置していたかを見ます。それを分析することにより、その人の性格や人生、意識、好み、価値観、才能、恋愛、仕事等、詳細がわかるとされているのです。また、過去・現在・未来についても占うことができます。では、さっそく2人のホロスコープを重ね合わせ、相性を占っていきましょう。
ホロスコープ相関図を見た時、まず「これは相互補完相性のよいパターンかもしれない」と感じました。というのも、石破さんは太陽が水瓶座で、佳子さんは太陽が乙女座だからです。太陽は性格や人生、生き方などを表す星。水瓶座の太陽は、理想の高さや未来志向、人類全体の幸福の追求、科学への関心といった特性を与えます。一方、乙女座の太陽は現実に沿ったシステムの構築、整理整頓、緻密な計算や分析などをその人に与えるのです。そのため、例えば石破さんが壮大なスケールの理想を掲げようとした時、佳子さんが「それは今の時流に合っていない」と鋭く指摘。周囲のムードを素早く察知してフォローできるでしょう。また、石破さんが独特の考え方の下、個性的な意見を述べようとした際も、佳子さんが世相を読み、常識の範囲内に落とし込めるのです。
このように、政治家とその妻という関係の2人ですが、かといって決して冷たいビジネスムードが漂わないのは、2人とも牡羊座に月があるから。月は感情や好み、心理状態、プライベートライフなどを表す星です。それが牡羊座にある場合、パイオニア精神に富み、誰もやったことのないことをやりたがり、誰も見たことのない世界を見たがるでしょう。トップを目指す気持ちも人一倍強く、二番手は我慢ならないはずです。2人ともそういった気質を持つため、政界という熾烈な競争社会でも第一線にいられたのではないでしょうか。ところで、牡羊座に月がある場合、概して短気です。しかしながら喧嘩っ早いけれど、尾を引きません。2人もしょっちゅう口げんかしてはすぐに仲直り…というパターンかもしれませんね。
さらに、石破さんの金星と佳子さんの水星が120度という角度を形成しています。金星は愛情を表す星であり、水星は知性や言語、コミュニケーション能力などを表す星です。それが120度という調和の角度を作り、星同士の良さを引き出し合っています。ここからわかるのが、石破さんは佳子さんの頭の良さや優れた社交術を愛し、リスペクトしているということ。一方の佳子さんも、自分の能力を評価され、ますます尽くしたくなるはずです。
最後にもう一つ。石破さんの金星が山羊座にあるのに対し、佳子さんの金星が蟹座というのもうまいバランスだといえるでしょう。山羊座の金星は、どうしても仕事中心になり、なかなかプライベートに時間を割くことができないという特徴をもたらします。対する蟹座の金星は、家庭を大事にし、守ろうという強い意識を与えるのです。ですから、石破さんが仕事に夢中になっているときも佳子さんがきちんと家庭を守る…という非常に良いバランスが成り立つでしょう。まさに2人は、最強の政治家とそのパートナーなのです。
(三田モニカ)
8月1日生まれ。獅子座。A型。占術家。アロマテラピーアドバイザー。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業。占い情報誌の編集プロダクションを経て独立。西洋占星術、血液型診断、タロット等のロジックを応用した開運術を提唱。著書に「A型人間の頭の中」「B型人間の頭の中」(いずれも青志社)など。最新刊『どうしてあの人に勝てないの? ~ひとつ前の星座でわかる、あなたが<勝てない人>』Kindle版が西瓜社より発売中。