日本にはびこる「同調圧力」。たとえ意見が違ったとしても多数派に合わせざるを得なくなるほどの無言の圧力は、生活していればそこかしこで遭遇することになります。とくに、職場では強くそう感じることがあるようです。
■約9割が「同調圧力はなくなって欲しい」と思っている!?
クラシエが『FRISK』ブランドのメッセージである“同調圧力などのモヤモヤを解消して、ジブンらしく毎日を楽しもう”を伝えるべく、世の中に残る同調圧力=「#ブラックルーティン」の全国調査を行いました。
その調査によると、88.4%が「ブラックルーティンはなくなって欲しい」、86.6%が「ブラックルーティンにストレスを感じる」と回答しており、多くの人は心の中では同調圧力に否定的な思いを持っているようです。また、男性に比べて女性のほうが、全年代でブラックルーティンを感じていることが分かったそうです。
■オフィスの同調圧力“あるある”
同調査では、最もブラックルーティンを感じる場面として、「オフィスシーン」が57.7%と最多の回答となっていました。オフィスはとくに強い同調圧力を感じる場所のようですね。そんなオフィスの同調圧力、具体的にみていきましょう。
●長期休暇を取ることを言い出しにくい
同調査ではオフィスのブラックルーティンBEST5も発表されていましたが、その1位が「『長期休暇を取ります』と言い出しにくいこと」でした。お盆休みや年末年始など会社自体が休暇を取る時期とは異なる時期に長期休暇を申請すると、周囲からにらまれやすいものです。休暇中、自分の仕事を代わりにやってもらうための引継ぎもあって、なんだか申し訳ない気持ちになりますよね。これは日本人らしい同調圧力への悩みかもしれません。
●職場の飲み会が断りにくい
2位にランクインしていたのが「職場の飲み会が断りにくい」でした。今は飲み会に強制参加させられること自体がハラスメントだという考え方もあるほど、問題視されていることですよね。
実際、職場の飲み会を断ると今後の雇用や給与に関わるため、我慢して出席する女性たちも多いようです。ネット掲示板では、「職場の飲み会を断れないため、一次会だけ参加して帰る」といった“帰宅キャラ”になるという対策が話題になっていました。
●噂話と陰口に同調せざるを得ない
女性向けネット掲示板の投稿をチェックすると、オフィスにおいて「噂話と陰口に同調せざるを得ない」と感じている人も多くいることが分かります。同調しなければ、自分も陰口の対象になることが恐いものですよね。実際、噂話や陰口のひどい職場で我慢して働いていたという人は、「健康を害した……」そうです。
滞在時間の長いオフィスでの同調圧力は、そう感じれば感じるほどストレスが溜まってきます。我慢し過ぎるのはよくないですから、日頃から自分らしさを取り戻せる瞬間を持ったり、対策となるような方向に舵を切ってみたりと、何かしらの工夫をして過ごしたいものですね。