毎朝の目覚めは快適ですか? 中には「うわぁ、疲れが全然取れていない……」という人もいるかもしれません。
2024年9月、ユニクロが実施した全国20~60代の計1,000名に行った調査では、「週1日以上、寝起きの疲れや不調を感じる」という人が84.3%と8割以上にも上っていました。「ほぼ、毎日感じると」いう人は22.4%という結果だったそうです。その寝起きの疲れや不調の要因を尋ねたところ、「寒さや暑さによる体温調節」(39.4%)や「カラダのハリやこわばり」(39.2%)が上位となっていました。
今の時期は気温の変化が激しく、晴れたと思ったら次の日は雨など、天気も変わりやすいです。これらの結果をみると、慢性的な“寝起きゾンビ”のような状態が続く人も増えそうです。
■質の高い睡眠には寝返りがカギになる!?
睡眠と寝具の専門家であるヒラノマリさんによると、「質の高い睡眠には寝返りがカギ」なんだとか。いったいどういうことでしょうか。
「寝返りは、寝具と体の間に溜まった空気を入れ替える役割や、ずっと同じ姿勢でいることを回避するなど、 睡眠の質そのものに直結する要因の1つです。体を締め付けるようなものを着て寝ていると、動きにくくなって寝返りが打ちづらくなるので、睡眠の質が下がりやすくなってしまいます」とヒラノさん。
パソコンやスマホを常時使う現代人は、日常的に体のこわばり、肩や首の不調を抱えやすいため、「寝返りをスムーズに打てることが、寝起きの爽快感を得る大きなポイントになる」とのこと。寝返りは一晩で20回前後が適切で、そのためにはどんな寝姿勢でも窮屈でなく、スムーズな寝返りを妨げないことが重要のようです。
そこでヒラノさんが勧めていたのが、「360度どの方向にも高い伸縮性とゆとりがあるパジャマを着る」こと。パジャマ選びなら簡単にできるので、ぜひ試したいですね。
■寝返り“あるある”
寝返りといってもいろいろなタイプがありますが、こんな寝返りに心当たりはありませんか? 寝返り“あるある”を紹介していきましょう。
●寝返りを一切打たずに寝ていたら……
友人宅へのお泊まりや旅行など、他人と一緒の部屋で寝ることがあると、寝返りについて恥ずかしい思いをすることがあるかもしれません。例えば、寝返りを打たずに寝ていたというある女性は、「一緒に寝ていた友人から“ツタンカーメン”と恐れられた」そうです。
●寝返りが激しくて……
「寝返りが激しくて大変なことになった」という女性もいるようです。「壁やふすまを蹴り上げて壊してしまった……」とか。寝返りというより、寝相が悪いという問題かもしれませんが……。
●生理中はもれが気になり……
女性ならではのことですが、生理中は夜用ナプキンをしていても、寝ている間にもれてしまって布団を汚してしまうこともありますよね。そうならないよう、「無意識のうちに『今晩は寝返りをしないぞ』と誓いながら寝床につく」という人もいるようです。実際、寝返りが減りがちなので、睡眠の質が落ちてしまっているかもしれませんね。
秋は自分の睡眠をじっくり見直すのによい時期です。ぜひこの機会に、寝返りを打ちやすい環境やウェアを意識してみてはいかがでしょうか。