放送中のドラマ「わたしの宝物」(TBS系)ではモラハラ夫に見える神崎宏樹を好演している田中圭。メンタルの不調から大好きな妻・美羽(松本若菜)にきつく当たってしまったり、好きだからこそ自分のそばにいてほしい気持ちと、好きだからこそこんな自分のそばにいたらいけないと妻を遠ざけようとする気持ちが心の中でない交ぜになって、「金だけは不自由させないが、オレには何も期待しないで」などと、誤解されて当然のことを言ってしまう不器用な夫を実に繊細に演じている。
明るい表情や笑顔を見せることが少ない役のため、ネット上にはそのことを残念がる声もあがっているが、それとは対照的に「田中圭のシールから元気をもらっている」との声もあがっている。シールに元気をもらうって何?と思っていたら、昨日、電車に乗ってよくわかった。
田中がCMキャラクターを務めているサントリーウエルネスの機能性表示食品「セサミンバイタル」広告用ステッカーが、電車の窓にペタペタと数多く貼られていたからだ。つまり、この田中のステッカーに元気をチャージしてもらっている女性が少なくないということらしい。
確かにステッカーの田中はピッカピカの笑顔をしているから、満員電車の中で窓に向かってギュウギュウ押し付けられても、田中が笑顔で見守ってくれているような気がして、ちょっとだけ救われる。昨日の私がそうだった。サンクス田中圭。
この商品が販売され始めた今年の6月には、「X」上に「電車の中でセサミン圭くんに逢えた」「セサミントレインに当たった!圭くんがいっぱい!」といった声が数多くあがっていたが、どうやらある時期にこのステッカーはいったん消滅したらしい。しかしここ最近、ステッカーだけでなくこの商品の広告全体がリニューアル。電車内のステッカーも復活したようで「セサミンバイタル圭のニューバージョン発見!」「新たなセサミン圭くん確保しました」「復活したセサミン圭くんの笑顔に元気出た」といった声とともに、私が目にしたステッカーの写真がポストされている。
サントリーウエルネス側も、田中のファン同士が「X」上で「#セサミンバイタル」とハッシュタグを付けて「どこで広告を見たか」と情報交換していることを知っており、「うれしい想定外」と公言している。おそらく新たな購買層を獲得したと思われるサントリーウエルネスは、田中と田中ファンに足を向けて寝られないんじゃないかな。
(森山いま)