文藝春秋社などを相手取った名誉毀損の訴訟を取り下げたお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志について、脚本家・三谷幸喜氏が今後の展望や“松本ファンにとっては最悪のシナリオ”を語っている。
松本をめぐっては昨年12月、過去の飲み会において女性への性的行為の強要があったと週刊文春が報じていたが、松本はこれを「事実無根」だと反論し、今年1月より法廷での争いに臨んでいた。
そして11月8日、松本側は重大な争点とされていた「強制性の有無」に関して、文春側には「直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」とし、「訴えを取り下げることといたしました」と発表した。
裁判の終結に伴い、早くも芸能活動再開が囁かれており、三谷氏はコメンテーターとして出演する「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)の中で、「これから松本さんがどういうふうに復帰されるか気になるし、いろいろ考えるんですけど、どんな番組、どの番組から復帰するんだろうか、どんなふうに何にもなかったかのようにいるのかなとか。キャラクターになって出てくるのかとか、いろいろ考えるけれども」と多くのレギュラー番組を抱える松本の復帰について思いをめぐらせた。
続けて、「ボクはあまり考えたくはないんですけど、松本さんって割とちゃぶ台をひっくり返す人でもあるから。辞めちゃうんじゃないかっていう選択肢も、なんか彼の中である気もするんですよね」と、松本の性格上、このまま引退する可能性もあると指摘。
さらに、「とはいえ、笑いが好きな人。どんなに立場的に辛くても、“でもオレは笑いがやりたいんだ”って言って、戻ってこられるかもしれないし。どれだけ彼が今の現状に腹を立ててるかっていうことになってくるのかなっていう気がしますよね」と、様々な見方を示している。
「確かに松本は過去に人気コント番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)の放送が突如プロ野球中継に差し替えられたことに激怒し、番組からの降板を強行するなど、“プッツン系”な一面があったことは事実です。今回も文春報道や世間からの反感に嫌気がさし、ちゃぶ台をひっくり返す可能性は考えられますが、そもそも訴訟を取り下げた理由を『裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました』と説明。ここからは、裁判を続けるよりも活動再開を優先したというニュアンスが感じられます。また、文春に疑惑が報じられた直後の昨年12月28日のXでは『いつ辞めても良いと思ってたんやけど…やる気が出てきたなぁ~』と綴り、訴訟の最中にあった今年3月にも『世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです』と投稿。こうした本人の発信を見る限りでは、まだまだ現役を引退するつもりはなさそうに思えます」(テレビ誌ライター)
もっとも、世間が松本の復帰をどのように迎え、また、スポンサーがそれを許可するのかについて厳しい見方も多いのも事実。ただ、松本の中では“引退をするタイミングは週刊誌ではなく自分の意思で決めたい”という思いはありそうだ。
(木村慎吾)