香里奈にとって1年3ヵ月ぶりの主演ドラマ「嫌われる勇気」(フジテレビ系)が1月12日に初回放送を迎え、視聴率8.1%をマークした。
この木曜劇場枠では及第点の数字となったものの、視聴者からは「最初の5分で観る気をなくした」という声も聞かれるようだ。その責任は香里奈ではなく、共演のNEWS・加藤シゲアキにあるとテレビ誌のライターが指摘する。
「序盤で椎名桔平と会話するシーンでは、加藤のセリフ回しがアマチュア劇団のように大げさすぎて、それに付き合う椎名まで普段よりも下手に見えるという体たらくです。しかもNEWSの歌うオープニング曲の『EMMA』がドラマの雰囲気にまったく合っておらず、開始5分でジャニーズのゴリ押し感がビンビンに伝わってくる始末ですね」
しかもイケメン感の薄い加藤は、ジャニーズに詳しくない視聴者には演技の下手な若手俳優にしか見えず、なぜ冒頭からこんなに出番が多いのか、理解に苦しむところだろう。そんな加藤のせいで、ドラマの方向性すら見失われているというのだ。テレビ誌のライターが続ける。
「シリアスな表情に終始する香里奈とは裏腹に、劇中では登場人物の軽口が目立ち、どんな演出をしたいのかが伝わってこないのです。これでは視聴者もどんな気持ちで向き合えばいいのかが分からず、軽口のシーンでは笑ってもいいのかにも迷ってしまう始末。せめて加藤の演技が達者ならば緩急もつくのですが、これではドラマ全体が緩みっぱなしですね」
初回から香里奈より悪目立ちしている加藤。これでは本作が終わったときに香里奈の印象が残らず、加藤の下手な演技ばかり見せられたドラマとして記憶されかねないかもしれない。
(白根麻子)