タレントで俳優の木村拓哉がYouTubeチャンネル「木村拓哉」を開設したのは、2024年1月1日。前年3月に終了した無料動画配信サービスGYAO!のバラエティ番組「木村さ~~ん!」を配信するなど話題を集め、登録者数はいまや121万人を誇る。開設1年を記念して、同チャンネルの視聴回数トップ3を振り返ってみよう(以下、視聴回数は12月24日時点)。
第3位は、木村がコーヒーと輸入食品ショップ「カルディ」に初めて赴く7月13日回で、視聴数362万回。カルディは、コーヒーを紙コップに入れて入店客に振る舞うサービスで知られるが、店員から紙コップを差し出されて、木村は思わず「なんで?」「本当にいいの、(店内を)飲みながらで?普通さすがにダメっしょ」と口をつく。素のリアクションが好評だった。
第2位は4月27日回で、視聴数375万回。福岡県出身のおにぎり職人・おにぎり太郎さんが、木村に熱々のおにぎりをふるまうという内容。全国各地でおにぎり専門店が急増しているなか、「見ているだけで、食べたくなる」と評判となった。
第1位は3月23日回で、視聴数は419万回。木村はヴィンテージデニム好きとして知られるが、私物の逸品をプロの目で査定するといくらになるか、という企画だった。結果はなんと、手提げ袋に雑に入れて持ち込んだデニムの総額が1000万円を超えるという驚きの展開に…。
日本ジーンズ協議会が主催する「ベストジーニスト賞」で、木村は1994年から5年連続受賞で殿堂入り。木村らしいテーマであるうえに、多くのデニム好き、古着好きの興味も集め、高い視聴回数に繋がったようだ。
こうして紹介すると納得のトップ3とも思えるが、一方で、及川光博、伊藤英明、三浦翔平、浅野忠信といった豪華俳優陣とのコラボ回でもなければ、12月30日公開の映画「グランメゾン・パリ」にちなんだ料理界のレジェンドたちとの共演でもなかったことは驚きでもあった。
さて、25年はどんな企画が視聴回数を稼ぐのか、注目していきたい。
(所ひで/YouTubeライター)