嵐の櫻井翔は、旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)で高学歴アイドルの礎を築いた。同事務所初の大卒ニュースキャスターとして、インテリ路線を開拓。同じ慶應義塾大学を卒業した後輩には、timeleszの菊池風磨、美 少年の那須雄登がいる。中でも那須は、大の櫻井ファンだった母親の影響で慶應を目指し、櫻井に会うために同じ事務所に入ったという筋金入りの“翔担”だ。
入所したのは14歳。飛びぬけてマスクが良かったことから、わずか半年後にジャニーズJr.(現ジュニア)のユニット・東京B少年に選出された。同ユニットはのちにSexy美少年に改称されて、現在の美 少年となった。「美」をモチーフにしていたため、美しいジュニアが選抜された。
那須がはじめて櫻井への思いを告白したのは、高校1年生のとき。アイドル雑誌「Myojo」の企画で、後輩から嵐へメッセージを書くという企画だった。アイドルライターが振り返る。
「那須は、『櫻井くんがかつて通っていた慶應の並木道を僕はいま通っています』という趣旨のことを綴りました。それを読んだ櫻井が編集者に尋ねると、慶應義塾高生であることがわかった。そこで、後輩の菊池風磨に那須とコンタクトを取るよう頼んだのです」
うろたえたのは那須だ。ある日知らない番号から「菊池風磨ですけど…」と電話がかかってきたのだから当然だ。イタズラ電話だと思い通話を切って、着信拒否までした。ところがその後、マネジャーから「本物ですよ」と聞いてビックリ。急いで折り返すと、櫻井が会いたがっていることを伝えられたという。
「待ち合わせの場所は蕎麦屋。那須は約束の1時間前に店に入って2人を待った。2人はそんな縮こまった後輩の気持ちを慮るように、優しくいろんな話を聞いてあげた。当時、那須はまだ入所2年で、学業とアイドルの両立が不安でしかなかった。それを先輩に相談すると、櫻井は自分の経験談を語ってくれたそうです」(前出・アイドルライター)
23年には相葉雅紀も参加したBBQの場に招かれて、那須の嵐ファンな本性が爆発した。嵐の活動休止期間中に会話する2人を目の前で見て、ニヤニヤが止まらなかったという。
不適切な動画漏洩の影響もあるのか、いまだ楽曲デビューには至っていない美 少年。ちなみに那須が、櫻井から教えられたのは「この仕事だけがすべてじゃない」だったとか。
(北村ともこ)