今している仕事って楽しいですか? 世の中、小さい頃からの夢が叶って「毎日仕事に行くのが楽しみで仕方がない」という人の方が少数派ではないでしょうか。好きなことを仕事にできればいいのでしょうが、でも実は、好きなことを仕事にするのってデメリットもあるんです。いったいどういうことなのでしょうか。
■好きを仕事にするとやる気が下がる!?
「好きなことを仕事にできたら毎日が幸せだろうなぁ」と想像したことがあるかもしれません。もちろん、嫌な仕事をするよりも好きなことをやっている方が楽しそうですよね。ですが、人は好きでやっていることに報酬がつくことで、やる気を失ってしまうこともあるんです。これを心理学では「過剰正当化効果」と呼びます。
■過剰正当化効果とは?
過剰正当化効果とは、好きという気持ちややりたいという気持ち(内発的動機)から行ったことに、対価や報酬といった外発的動機が加わることによって内発的動機が失われることをいいます。
例えば、友だちや恋人に手料理を振舞って喜ばれるのが好きな人が、その料理に対してお礼としてお金をもらった瞬間、なぜか喜びが半減してしまうようなことです。この場合、恋人や友だちに自分の料理に値段をつけられたような気持ちになってしまったりするのかもしれませんね。
■好きなことは副業ぐらいがよい!?
仕事でも同じようなことが起こり得ます。そして、本業が好きなことになると、息抜きできることがなくなり、好きだったことが嫌いになってしまう可能性もあるのです。なので、好きなことで対価を得るとするのなら、本業ではなく副業ぐらいがちょうどよいのかもしれませんね。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。