7月に主演映画「忍びの国」の公開を控える嵐のリーダー・大野智。グループの中では群を抜いて芸術的な才能にあふれ、嵐に欠かせないメンバーとなっているが、実はV6としてデビューしていた可能性もあったという。映像制作会社に勤めるアートディレクターが明かす。
「V6は95年、『MUSIC FOR THE PEOPLE』でデビューしたんですが、当時のカップリングソングは、グループ内の年少組ユニットであるComing Century(森田剛、三宅健、岡田准一)の『Theme of Coming Century』でした。このレコーディングに、大野が参加しているんです。といっても仮歌、つまりアーティストに渡すためのデモテープ用CDなんですが‥‥」
仮歌は基本、世に出るものではない。しかし、ジャニーズJr.のなかでも、歌の才能があると認められた者が抜てきされる仕事。つまり、当時から大野はジャニー喜多川社長のお眼鏡にかなっていたというわけだ。先のアートディレクターが続ける。
「大野くんはジャニーさんから、『ユー、バレーボールできる?』と聞かれています。V6は『バレーボールワールドカップ』のイメージキャラクターとして結成され、大会テーマソングでデビュー。本人たちもバレーの特訓を積みました。でも、大野くんは高校卒業を機にジャニーズを辞めようと決めていたので、『バレーはできません!』とデビューを蹴ったんです」
結局、このおよそ4年後、嵐となってデビューしている。あのとき「できる」と返事していたら、今頃どうなっていただろうか。
(北村ともこ)