2016年3月15日、自身の公式ブログで“現役引退”を発表した元フィギュアスケート選手の小塚崇彦。同年6月18日にフジテレビの大島由香里アナと結婚披露宴を挙げ、現在はトヨタ自動車の社員として活動している。
現役時代のていねいなスケーティングやエッジ使いは、他の選手が憧れる存在だった。その小塚が引退後、2月1日配信のNumber Webのインタビューで「これからは、自分の技術を伝えることで、フィギュアスケート界に恩返しをしたいと考えています」と、会社に籍を置きつつ、普及活動に取り組みながら、再びリンクへ戻ってくる意思があることを語ったのだ。
フィギュアに詳しいライターは「有望な選手を育てられるいい環境」と言う。
「小塚は父親からコーチを受けていました。その点で、教える立場、教えられる立場をより深く理解していると思います。また、フィギュア選手はリンク代や衣装代、コーチ代など、とてもお金のかかる競技です。そのために、競技選手になることを諦める人も少なくない。その点でも、もしトヨタが小塚を全面的にバックアップしてくれるなら、心強い。原石を見つけてフィギュア界で人望のある小塚が育てれば、“第二の浅田真央”のようなスター選手が生まれる可能性は高そうです」
日本のフィギュア界にとって、小塚の活動はますます明るいものとなるだろう。