3月24日放送のバラエティ番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)での「不適切編集」が波紋を広げている。
同番組では中国出身で東京に住む女性に街頭インタビュー。「この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件」として、自宅のバルコニーにカラスが来てハンガーを持っていったとのエピソードを披露した。
「さらにこのインタビューでは『あんまり中国ではカラスが飛んでいない』『みんな食べてるから少ない』『煮込んで食べて終わり』と、女性が『中国ではカラスを食べる習慣がある』と語ったように放送されたのですが、このコメントは番組スタッフによる恣意的な編集によるもの。番組放送後、この女性が日本テレビに『実際に話した内容とは異なる』と連絡したことから不適切編集が発覚しました」(日本テレビ関係者)
指摘を受けた同番組は、3月27日に謝罪文を公式サイトに掲載。
4月14日には放送倫理・番組向上機構(BPO)が「他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑い」があるとして、審議入りを公表する事態に発展した。
前出の日テレ関係者が「まったく別の文脈のコメントを面白おかしく繋ぎ合わせていて、明らかに演出の域を超えたもの。発覚した時点で、即打ち切りになってもおかしくないレベルの不祥事です」と厳しく指摘する今回の問題。
その余波はテレビ業界にとどまらない。
「昨年2月20日に『週刊女性PRIME』が配信した記事の中で、天皇皇后両陛下の長女である愛子さまのお気に入りの番組が『月曜から夜ふかし』だと宮内庁関係者が証言していて、この逸話は日テレ内部でも広く知られている。愛子さまは、今回の問題をどのように感じられたのでしょうか…」(前出・日テレ関係者)
前代未聞の不祥事であった。
(塚原真弓)