放送中の「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)で、芳根京子演じる主人公のなつ美が結婚した、帝国海軍中尉の江端瀧昌(本田響矢)の幼少期からの友人で甘味処を営んでいる坂井嘉治を演じている戸塚純貴。昨年上半期放送のNHK朝ドラ「虎に翼」で伊藤沙莉演じる主人公・寅子の学友でヒゲと下駄がトレードマークの轟太一を演じて以来、ファンを増やしているようだ。「俺たちの轟」と呼ばれるほど愛された「主人公の友人役」は、稀有な存在ではないかと思う。今や主人公の友人役を演じさせたら、戸塚の右に出る者はいないのではないだろうか。
だがしかし、そんな戸塚が5月1日スタートの深夜ドラマ「バレエ男子!」(TBS系)で主役のナルシストなバレエ男子・小林八誠を演じるという。
八誠(戸塚)は、男子バレエをメジャーにすることと自分の顔を売るため、映像配信活動も積極的にしている、小森川バレエ団に所属する29歳のバレエダンサーだ。昼間はバレエ団のリハーサル、夜間はバレエ教室の講師などして生活しているが、ある夜、警察官の勘違いから八誠は捕まりそうになる。八誠を間一髪のところで助けてくれたのは、同じバレエ団に所属するベテランダンサーの「マモさん」こと守山正信(大東駿介)と同期の佐々木真白(矢澤要人)だった。そんな2人に八誠は「オレ、今年いっぱいでバレエをやめるんだ」と衝撃の告白をするのだが、その意図とは何か…といったストーリーだ。
バレエ監修・指導に元バレリーナで現在は役者として活躍している草刈民代が全面協力しているというから、戸塚らのダンスシーンは今から楽しみだ。また、戸塚演じる“ナルシストなバレエダンサー”という設定が非常に気になる。いったい、どんな演技を見せてくれるだろうか。
(森山いま)