美容オタクを自任するライターM子と美容クリニック業界のプロモーター歴30年のX男が迫る「美容整形の真実」。今回は、去る4月19日・20日に大分県の大分スポーツ公園で開催された野外音楽フェスティバル「ジゴロック2025 ~大分“地獄極楽”ROCK FESTIVAL~」にて、約16年ぶりにライブ復帰を果たした中森明菜に着目したい。「顔がちょっと違う?」「また痩せた?」との心配の声もある彼女の美の“変遷”について、「R.O.clinic(アールオークリニック)」(東京・渋谷区)の呂秀彦院長に、専門的な視点で徹底分析してもらった。
呂院長:アイドル時代から自然に年齢を重ねてきた印象ですね。ただ、59歳の女性としては非常に若々しく見えます。そこに違和感を抱く方もいるのかもしれません。デビュー当時に比べてだんだん痩せていかれているので、そこは年齢を感じますね。さらに、特に手の甲は年齢を隠せないので、気をつけないといけませんね。
M子:注目されたのが唇の印象なんですよ。中には「ヒアルロン酸?」といった憶測もありました。呂院長の見立てはどうです?
呂院長:唇そのものというより、笑い方が以前と少し変わったように感じました。それが印象を変えている一因かもしれません。高齢になっていくと唇は薄くなりますし、こめかみ、頬はへこんできます。その部分を補ってあげるだけでかなり若々しくなりますよ。
X男:肌にハリがあり、全体的にシワが目立たない点から、こめかみや頬などにボリュームを補う施術を行っている可能性も否定できないという感じですかね。
M子:それもそうなんだけど、「明菜らしさがなくなった」とする厳しい声も一部で見られています。その“らしさ”を守るために整形で大切なのは何でしょう?
呂院長:過剰に造形を変えないことですね。シワも加減を見ながら、“消すところは消し、残すところは残す”が重要だと思います。全くシワがない人は不気味ですからね。ただ中森さんの場合は、“久々のメディア露出”という要因が、変化の印象を際立たせることになったのではないでしょうか?中森さんのようにメディア露出が極端に少なかった方は、視聴者の記憶の中に昔の姿が強く残っています。そのため、少しの変化でも“大きく変わった”と感じられてしまうのではないでしょうか。
X男:昭和の歌姫として圧倒的な存在感を放ち続けていますからね。
M子:外見の変化に注目が集まるのは、彼女がいかに“記憶の中の明菜”として人々の心に強く刻まれていたかの証拠。でも、美しさって、整っているかどうかより“今をどう生きているか”に宿るものだと思うんです。復帰の事実こそ、私たちが待ち望んでいた“奇跡”。「中森明菜のこれから」に、私たちはまた期待です!
【 連載コンビ・プロフィール】
M子:美容と芸能のライター歴25年。誰もチャレンジしない時代に、女性誌で初めてプチ整形を体験取材した一人。美容整形への風当たりが強い時代から美容術の「今」を追っている。
X男:美容整形業界に長く在籍し、コーディネーターとしてTV・出版業界、芸能事務所、財界にも太いパイプを持つ。