「ロピア」の商品が安いのは取引先に陳列させコストカットしていたからか、そもそもそんなに安いのか
最近、テレビ番組や雑誌およびネット上の情報プラットフォームで、スーパーマーケットに関する企画が増えているように思う。中でも”日本版コストコ”の異名を持つ「ロピア」の躍進がめざましい。
ご存じの方も多いと思うが、ロピアを運営するOICグループの高木勇輔代表取締役は、「カトパン」こと元フジテレビ女子アナで現在はフリーランスの加藤綾子の夫である。
創業時は食肉専門店「ユータカラヤ」だったが、2011年「ロピア」に社名変更。「ロープライスユートピア」が新社名の由来だという。
「ユータカラヤ」の時代からご近所のスーパーの1つだったため、筆者にとって「ロピア」は以前から身近だった。確かに精肉の品ぞろえは豊富だと思う。しかし、安さだけに注目するならば、「ロピア」より安いスーパーは他にもあるし(国内産の精肉に限る)、総菜は量が多くてお得かもしれないが、味付けが自分の好みとは違うため、正直なところ、ここまで人気を博している現状にちょっと驚きを感じている。
さらに、新規店舗の開店時や既存店舗の改装時に、自社の従業員ではなく、取引先の従業員に商品の陳列や補充などの作業を無償でさせた疑いがある、6月中旬にニュースで報道されていたため、「大丈夫なのかロピア」と、最近では勝手に心配したりしている。事前の協議などは行わず、取引先の従業員は他社製品の陳列なども強いられたというから、2021年6月にデイリー新潮で『カトパン夫のスーパー、過去に「ブラック企業大賞候補」に』というタイトルの記事が掲載されていたことまで思い出してしまった。
「ロピア」が、思いがけないところでコストカットしているからこそ成り立つ「ロープライスユートピア」でないことを願う。
(森山いま)
