不登校の中学時代を経て今では“令和のドラえもん”になった経営者の教育哲学とは?
我が子が不登校になると、どうしても将来が不安になってしまうもの。今はそんな子どもたちが増えているといわれています。そこで今回は、「実は、そういう子だからこそ『将来は開けている』」と語る、元不登校だった経営者にお話しをうかがいました。
その経営者は『まる優』代表取締役の財部優次郎さん。財部さんは23歳で”知恵の商社”と呼ばれる会社を設立した、久留⽶商⼈の精神を受け継いで多⾓的な事業展開を⼿がける若き経営者です。
『まる優』は“開発型の総合商社”で、ゆるキャラグッズからヘルスケアの開発・販売、工場設備、人材採用、遺伝子を活用した教育支援、環境ビジネスまでを展開しています。その経営哲学は 「目先の利益ではなく、長期的かつ広い視野で社会課題に挑む ”4次元的な視点” を持つ」ことなんだとか。まるで“令和のドラえもん”といった感じでしょうか。
そんな財部さん、どのような学生時代を過ごしてきたのでしょうか。
そんな今をときめく逸材として活躍する財部さんですが、実は、中学時代は“選択的登校拒否”で、好きな授業にだけ出席しながらゲームに没頭する毎日を送っていたそうです。
「私の中学時代は、言われたことをこなすよりも『今日は何をするかを自分で決める』時間を過ごしていました。与えられた選択肢に従うのではなく、納得できることを選び、納得できないことには問いを立てて行動する。うまくいってもいかなくても、それは誰かのせいではなく『自分の判断の結果』だという責任感が自然と育ったと思います。
人と違う選択を重ねてきた経験は、固定観念に縛られない発想力や、まず動いてみる行動力につながりました。後に起業を選んだのも、決められたレールを歩くより、自分で考え、選び、責任を取る生き方のほうが自分らしいと感じたからです。この感覚は今も経営の根幹になっています」
その後、財部さんは教育に関心を持つようになって大学へ進学しましたが、やがて⾃ら学校を建てることを目標に掲げるようになったそうです。でも、「大学を出なくても学校は創ることができる」と気付き、中退。「経済力と人間力を磨くため、社会人として営業の道へ進んだ」といいます。
布団の訪問販売の会社に入社した後は、ただ商品を売るのではなく、顧客の腰痛などの健康状態に合わせて”まるで医者のように布団を「処方」する販売員”として独自の営業スタイルを確立。19歳で月収100万円を超えるトップセールスマンになりました。この経験が大きく影響し、起業につながっていきます。
現在は、経営のかたわら遺伝子教育研究所の代表理事を務め、遺伝子解析技術を活用した個別教育プログラムを提供。一人ひとりの遺伝的特性を分析し、最適な学習方法や進路指導を行うサービスを展開しています。不登校経験を持つ⾃身の体験を生かし、「子どもたちの個性を生かした教育アプローチに取り組んでいる」そうです。
子どもの不登校や学校になじめないことに悩んでいる親は多いのではないでしょうか。そこで、ご自身の経験からメッセージをいただきました。
「子どもの頃は“みんなと同じ”がすごいことのように言われますが、大人の社会では“人と違う価値を出せる人”が尊敬されます。今は学び方も生き方も多様な時代。友だちと話すのが得意な子もいれば、1人で集中するのが好きな子もいる。体を動かすのが好きな子、頭を使うのが好きな子、楽で効率的な道を見つけるのが得意な子もいます。
私は、子どもを無理に変えたり引っ張ったりする存在ではなく、『それならこれを使うとうまくいくよ』『あなたにはこんな明るい未来があるよ』と、ドラえもんのようにそっと道具を差し出す大人が増えて欲しいと思っています。遠回りに見える時間もちゃんと未来に繋がっています。どうか焦らず、お子さんの“今”を信じてあげてください」
令和のドラえもんは、子どもに対しても自由で誠実な対応をしているようです。ぜひ参考にしてくださいね。
