「ソレダメ」の食べ合わせは、私たちが日常で口にするメニューにも多く含まれている。
トマトときゅうりは、サラダの組み合わせとしてあまりにポピュラーだが、トマトのビタミンCをきゅうりに含まれる酵素が酸化させてしまうため、実は良くない食べ合わせだ。
和食の基本とも言える焼き魚と漬物のコンビも、残念ながら体にとっては良くない組み合わせなのだとか。
「魚に含まれるタンパク質の『アミン』が、漬物の亜硝酸と結合することで、発がん性物質に変わってしまいます。この組み合わせを食している方は多いですが、注意が必要ですね」(五十嵐氏)
発がん性物質を生成する組み合わせは他にもある。その中でもハム+バター、ベーコン+ほうれん草など、加工肉を使った料理は特に注意が必要だ。
大人にとっても“あるある”のラーメンライスは、連食することで疲労・肥満を促してしまう。共に脂質の代謝を促すビタミンB1をほとんど含まないためだ。
「しらすと大根の組み合わせは、しらすに含まれる必須アミノ酸が、大根の持つ抗体により吸収を阻害されてしまう。ほかにもふだん当たり前に食べてるメニューを一度見直すことが大事ですね」(五十嵐氏)
最後に、食材の組み合わせをどう考えるべきか、五十嵐氏に尋ねた。
「どれも個人差があるため、絶対に良い、悪いとは言えない。メニュー構築がストレスにならない程度に、自身やお子さんの生活に則した献立を考えれば良いでしょう」