いまやフィギュア界で羽生結弦選手と肩を並べる人気スケーターとなった宇野昌磨選手。「フィギュアスケート世界選手権2017」では319.31点と、歴代の得点記録で羽生選手に次ぐ記録保持者となった。
そんな宇野選手の活躍に、メロメロなのはファンだけではないという。
「浅田真央選手の指導をしていたロシアのタチアナ・タラソワコーチが宇野選手にご執心のようです。彼女は厳しい指導で知られ、できる子が大好きですから、浅田選手もかわいがっていましたし、羽生選手も大好きですが、宇野選手のことは愛弟子だった浅田選手に匹敵するほどだといいます」(スポーツライター)
浅田選手には衣装をプレゼントしたことがあり、羽生選手にも、自分がどうしても滑ってほしい曲を渡したほど。宇野選手への情熱は、どんな形で表れたのか。
「ズバリ、実況です。タラソワコーチの実況解説はスケートファンの間では面白いと人気なんです。解説がわかりやすいとか、丁寧であるとかではなく、力のある選手を絶賛する、その表現がなんとも情熱的なんです。世界選手権のSPでも、宇野が4回転フリップを決めると『あぁ、私のかわいい子』。トリプルアクセルを決めると『なんて美しいの。まるで音楽のよう』と絶賛。合い間にも『嬉しいでしょう、嬉しいでしょう! 子ヤギみたいにリンクを駆け抜けて』と独特の比喩でほめまくっていました。感極まったのか、ついには『ねぇ、私は何で彼のことがこんなに好きなんでしょう。わからない』と恋する乙女のような言葉まで飛び出したんです」(前出・スポーツライター)
最後には観客のスタンディングオベーションを見て、自分も解説席で立ち上がったのだという。あの巨体を思うと微笑ましいが、これも宇野選手の魅力のなせるワザということか。
(芝公子)